
イスタンブール:トルコの国営通信社とシリア人権監視団(英国)によると、土曜日トルコとの国境に近いシリアの町テルアビヤドの市場で車爆弾が爆発し、少なくとも13人が死亡し、30人以上が負傷した。
トルコはここ数週間、シリア北部のクルド民兵部隊から領土を奪取するため、国境を越えた軍事作戦を続けているが、テルアビヤドはトルコが最初に標的にした国境にある主要2都市の1つである。
トルコ政府はこの「非人道的攻撃」に対して、クルド人民防衛部隊(YPG)とトルコに拠点を置くクルド労働者党(PKK)を非難した。シリア人権監視団(英国)によると、車爆弾の爆発による死亡および負傷者には親トルコ戦闘員や民間人が含まれる。
トルコの国営アナドル通信は、テルアビヤド中心にある市場で「爆弾を搭載した車」が爆発し、13人が死亡したと報じた。
先月トルコ軍がクルド人民防衛部隊(YPG)を攻撃するために侵攻して以来、最も激しい戦闘のいくつかはこの町で繰り広げられた。YPGは長年に渡り米国と協力して過激派組織「ダーイシュ(イスラム国)」と戦ってきた。
「我々は『平和の春』作戦の後テルアビヤドの土地や家に戻って来た罪の無い民間人に対して行なった、残虐なPKKとYPGテロリストの非人道的攻撃を強く非難する」とトルコの防衛大臣がTwitterで声明した。
YPGを含むシリア民主軍の報道担当者からは直ぐにはコメントが得られなかった。
トルコに拠点を置くクルド労働者党(PKK)はトルコとその西側同盟国によってテロ組織と認定されている。トルコ政府は、YPGがトルコ南東部のPKKクルド人民兵部隊と連携しているとして、YPG もテロ組織と認定している。
トルコ国境周辺領土からのYPG の強制撤退に関する二国間同意に基づき、トルコ軍とロシア軍が金曜日、シリア北東部で装甲車による最初の合同巡回を行った。
ドナルド・トランプ大統領が突然、米軍のシリアからの撤退を決定した後、トルコ軍と親トルコ派のシリア反政府組織は10月9日、シリアに侵攻し、テルアビヤドと国境沿いの120キロ(75マイル)の土地を占領した。
ロイター通信