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エジプトのフェスティバルで「アラゴース」の伝統を祝う

同フェスティバルは、偉大なエジプトのクリエイターであるアブ・アルサウド・アル・アビャリ氏に敬意を表して、同氏が1953年に発表した物語『Aragouz, Author and Idea』の朗読で幕を開けた。(提供)
同フェスティバルは、偉大なエジプトのクリエイターであるアブ・アルサウド・アル・アビャリ氏に敬意を表して、同氏が1953年に発表した物語『Aragouz, Author and Idea』の朗読で幕を開けた。(提供)
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25 Nov 2020 04:11:00 GMT9
25 Nov 2020 04:11:00 GMT9
  • 今年のフェスティバルは、アラゴースにインスピレーションを与えたクリエイターたちに光を当てる

Mohammed Al-Shamaa 

カイロ:第2回エジプト・アラゴース・フェスティバルが11月24日、カイロの伝統的な邸宅であるベイト・アル・シナリで始まった。アラゴースは赤い服を着た伝統的な人形のことで、エジプト人が社会状況を面白おかしく笑い飛ばすために考案したものだ。

ヘルワン大学の演劇専攻の教授であり、同フェスティバルとアラゴースや影絵の劇を公演するワムダ劇団の創設者でもあるカレド・バーガット氏は、フェスティバルはエジプトのアラゴースを保護するための取り組みの1つであると述べた。アラゴースは2018年にユネスコから最も重要なエジプト芸術の1つとして認定されている。同氏は、世界中の人に古代エジプトの芸術であるアラゴースを知ってほしいと語った。

今年のフェスティバルは、アラゴースにインスピレーションを与えたクリエイターたちに光を当てる。

同フェスティバルは、偉大なエジプトのクリエイターであるアブ・アルサウド・アル・アビャリ氏に敬意を表して、同氏が1953年に発表した物語『Aragouz, Author and Idea』の朗読で幕を開けた。アル・アラゴースは、アル・アビャリ氏の重要な創造性の源だった。

朗読の後は、アラゴースの芸術が20世紀にエジプトのコメディをどのように形作ったかを探る作品が続いた。

この日は、アリ・アブ・ザイド監督によるソーシャルメディアの影響を反映した『The social media aragouz』と、ナビル・バーガット監督による『The aragouz in the city』の人形劇で幕を閉じた。

2日目は、リーム・ヘガブ氏が父親であるエジプトの詩人の故サイード・ヘガブ氏を称え、同氏のアラゴースに関する詩の1つを朗読する。続いて、マフムード・サイード・ハナフィー監督の『The Take Away』と『Aragouz, the Land of Myths』の2つのアラゴースの公演が行われる。

木曜日は、アレクサンドリア大学の演劇学部がアラゴースを祝う。同学部長であるハニー・アブ・エル・ハッサン氏による講演やワークショップ、そしてナビル・バーガット氏が監督し、ワムダ劇団が発表する『Lorca and the aragouz』と題された公演が行われる。

この公演は、スペインの詩人で革新者のフェデリコ・ガルシア・ロルカ氏の創造性を称え、スペインの文化大使の立ち合いで行われる。

フェスティバルの4日目は、詩人のフアド・ハダド氏に敬意を表し、息子のアミン・ハダド氏が父親の詩集『Al-Aragouz』から詩をいくつか朗読する。詩の朗読の後、ディスカッションが行われる。

その後、ムスタファ・アル・サバーグ監督の『Aragouz Al Sima』と、アラゴース芸術が直面する最大の課題を扱った『Al-Aragouz in Danger』の公演が行われる。

最終日には、ヘルワン大学芸術学部と演劇科学科の劇団が、同学部の学生と公開セミナーを開き、エジプトのアラゴースを保護する方法について話し合う。

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