
ベイルート: レバノンのヒズボラのリーダーが日曜、同グループが1年前の2倍の精密誘導ミサイルを持っていると述べ、それらのミサイルを捕捉しようとするイスラエルの努力は失敗したと主張した。
ハッサン・ナスララはベイルートのアラビア語TVチャンネル「アルマヤディーン」の年末インタビューに答え、同グループはイスラエルと占領下にあるパレスチナ領土のどこでも攻撃できる能力を持っていると話した。
ナスララは、イスラエルが米国当局を通して東部ベッカ地域のヒズボラの施設を標的にすると脅せば、同グループが同じような攻撃で報復することを警告すると述べた。
イスラエルは最近数ヶ月、ヒズボラが精密誘導ミサイルを作る製造施設を建設しようとしているとして、懸念を表してきた。
ナスララは4時間のインタビューの間に、同グループに関してイスラエルの知らないことがたくさんあると述べた。それらは「非常に固く閉じられたサークル」内に維持されているためだという。
またナスララは、ドナルド・トランプ米大統領の政権最後の数週間は非常に重要であり、十分注意する必要があるとも述べ、トランプを「怒り」と「狂気」と呼んだ。
ヒズボラは同地域におけるイランの主要同盟グループの1つで、イスラエルを目の敵にしている。これまでに一連の対立があり、最近では2006年に紛争が起こった。
ナスララは、イランとその同盟グループは、米国が1年前にイラクでのドローン攻撃で精鋭イラン革命防衛隊の司令官ガーセム・ソレイマーニーを殺害したことに対し、復讐すると改めて誓った。
「復讐はどれだけ時間がかかろうと行われる」と、彼はアルマヤディーンTVで左側にソレイマーニーの写真を置きながら話した。
またナスララは、イスラエルが今年これまでにシリアでヒズボラの兵士を殺害したことにも復讐すると誓った。
もうすぐ政権に就く米国のジョー・バイデン新大統領について言及したナスララは、イランが同盟グループの代わりに米国と交渉することも、地域の紛争について話し合うこともないだろうと話した。そして、テヘランはイラン核合意に関してだけワシントンと話をするだろうと述べた。
AP