
ベイルート:英国を拠点とする監視団によると、ダーイッシュのテロリストがシリア東部で少なくとも8人の政権支持者を殺害したという。これは、一連の過激派による破壊的な攻撃の中で最新のものだ。
シリア人権監視団によると、ダーイッシュがデリゾール県の砂漠地帯にある拠点の1つを攻撃した際に殺害された人の中には、シリア軍の兵士5人と体制派の民兵3人が含まれていたという。
他に11人が負傷し、中には重傷者もいたため、死亡者数が増加する可能性がある、と同監視団は付け加えた。
2014年、ダーイッシュはシリアとイラクの大部分を制圧し、国境をまたいで 「カリフェイト」 を宣言した。その後、両国で複数の攻勢を受け、領土を失った。
ダーイッシュは2019年3月にシリアで制圧された。しかし、シリア中央部から東に向かってイラクとの国境まで広がる広大なバディア砂漠では、「スリーパーセル」による攻撃が続いている。
同監視団によると、今年に入ってからダーイッシュのスリーパーセルによる政府軍への攻撃が増加しており、兵士や外国の民兵を含む少なくとも44人が殺害されている。
それらの攻撃のうち、土曜日には、ダーイッシュの武装集団がリゾールの町アル・ショラで政権支持者7人を殺害した
また、金曜日にダーイッシュがハマー州の中央部で政府軍を攻撃した後、別の15人のシリア軍兵士が行方不明になったと、監視団は述べた。
火をつけられたシリア軍のバスが週末に発見されたが、死亡したかジハーディストに拘束された可能性のある兵士たちの形跡はなかったと、監視団は付け加えた。シリア政府のメディアは事件を報道しなかった。
先週の別の事件では、シリア中部のダーイッシュの武装集団が、ハマー州の別の地域で燃料タンカーだけでなく、政府軍兵士が乗ったバスに対しても待ち伏せ攻撃をしたという。
その結果、兵士8人、連合軍兵士4人、民間人3人が死亡したと同監視団は発表した。
ダーイッシュによると、12月30日にデリゾール県で起きたバスの待ち伏せ攻撃の裏では、少なくとも39人のシリア軍の兵士が殺害されたという。
シリアでは2011年に内戦が勃発して以来、387,000人以上が殺害され、数百万人が住む家を追われている。
AFP通信