
エルサレム:火のついたトーチ、メガホン、旗を持った数十人のイスラエル国民が水曜日の夜明け、ベンヤミン・ネタニヤフ首相官邸の外に集まり、同氏の汚職裁判が来月に再開されることを訴えた。
警察は、少なくとも7人の抗議者たちが治安びん乱行為で逮捕されたと発表した。今回のデモは、裁判や政府のココナ対応を巡りネタニヤフ首相に辞任を求めてここ何カ月かで立ち上げられた複数の集団のひとつ「クライムミニスター」によって組織された。
抗議者たちは、首相官邸前で起訴状を読み上げた。裁判は水曜日に予定されていたが、公衆の集まりを厳しく取り締まるコロナ対策のロックダウンが課されたため、公判は2月8日へと延期されていた。
抗議者たちはここ何カ月も、首相官邸の外や、全国の主要道路交差点や橋で、毎週のようにデモ活動を繰り広げている。
ネタニヤフは昨年、3件の汚職事件に関わる収賄、不正、背任行為で起訴された。彼はいかなる不正行為もしていないと否定し、これを「魔女狩り」として、メディア、法執行機関、司法当局を非難している。
ネタニヤフ氏は、イスラエルではここ2年足らずで4度目の選挙となる3月の総選挙での再選を目指し、選挙戦を戦っている。世論調査では、彼のリクード党が最多議席を占めているが、他の右翼指導者たちと対立関係にあるために連立政府は作れないことを示している。
AP