


Najia Houssari
ベイルート:木曜日の朝から11日間の新たなロックダウンが課され、レバノンの人々は再び試練に直面することになった。
すべての予測では、レバノンの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数が今後数日間で急増するとされている。一方、COVID-19患者専用に確保された集中治療室の数百の病床には空きがない。医師たちは救急車の中での患者の診察を始め、酸素吸入を必要とする人には自費での負担と自宅療養を要請している。
レバノン保健省の統計によると、水曜日の朝の時点で重症患者は618人、治療中の患者は80,386人で、1日あたりの新規感染者数は何日も4,300人を下回っていない。これらの感染例は、新年を祝う中で社会的な交流が行われてから一週間たって確認された。
レバノンでは1月14日から25日までの間、医療非常事態が宣言され、全面的なロックダウンと外出禁止令が施行されている。レバノンで最初の感染例が確認された去年の2月以来、最も危険な新型コロナウイルス感染症の波に対応するため、この期間は延長される可能性がある。
レバノン軍は、治安部隊と共にレバノン全土での外出禁止令の実施を確実に行い、軍がウイルスの拡散を制限するための措置に参加するよう求められたのは今回が初めてだとしている。
非常事態宣言下では、「治安部隊と司法当局は、コロナウイルスを含む緊急症例の治療を拒否する病院に罰則を課し、予防措置を守らない者を処罰し、これらの措置に違反してウイルスの拡散に加担した者に違反切符を出す法律を厳格に執行する権利を有する」としている。
最高防衛評議会は、医療関係者、介護職員、外交官、旅行者、最低限の管理が必要ないくつかの施設の職員といった一部の人を除き、外出の禁止を命じた。ただし、食料品店や日用品店は配達のみの営業となる。
レバノンの陸と海の国境は木曜日から閉鎖され、空港は最低限の便数で運営される。国境通過の日時が記載されたチケットを持つ乗り継ぎ客のみが、陸路の国境を通ってレバノンへの入国を許可される。
ハマド・ハッサン保健相は水曜日、同氏の事務所のスタッフ3名がCOVID-19の検査で陽性となったため、自身も必要な検査の結果が出るまで隔離されていると発表した。過去2日で隔離を余儀なくされた人はその他に18,715人いる。
これは、政府が過去数週間に全体的な混乱状態で批判された後、対策を実施する政府に国民の視線が注がれる中で起きた。
レバノンはまた、コロナウイルス以外の様々な危機から国を救うための取り組みを主導できる政府を樹立することに失敗してきた。
保健省の統計によると、1月の最初の12日間で確認されたCOVID-19の感染例は45,445件だったのに対し、12月全体では53,559件だった。
ハリリ政府大学病院のフィラス・アル・アブヤド院長は、「レバノンでは多くの人がコロナウイルスに感染している。そのためには……人々を病院に入院させる必要があるが、病院の収容能力は限界に達している。恐ろしいのは、到達したくないところまで到達してしまったということだ」と述べた。
同氏は、「集中治療を必要とする人々の数は、来週には倍増し、これは大災害に向かっていることを意味する」と予想した。
保健省のコロナウイルス対策科学委員会の委員長、アブドル・ラーマン・アル・ビズリ博士は、「厳格な全面的ロックダウンがウイルスの広がりを抑制することを願っている。しかし、ロックダウンが終わった後、以前の生活様式に戻り、何の対策もなしに完全に国を開くことを恐れている」とアラブニュースに語った。
アル・ビズリ氏は、保健省を代表してファイザー社とコロナウイルスワクチンの調達のために連絡を取った責任者だ。