
ドバイ:イランの最高指導者のTwitterアカウントは1月22日、見たところドローンの標的となっているようなドナルド・トランプ前大統領似のゴルファー画像を掲載し、アメリカのドローン攻撃によるイラン最高司令官殺害をめぐって復讐を誓っていた。
この投稿には、12月にアーヤトッラー・アリー・ハメネイ師による発言が原文のまま掲載されていた。その中で、同師は「必ず報復する」と述べており、イラクでのドローン攻撃で殺害されたガーセム・ソレイマニ最高司令官の1周忌を前に、復讐の誓いを新たにする内容だった。
「ソレイマニ司令官の殺害を命令した者たち、これを実行した者たちは、罰せられるべきです。適切な時期に、必ずこの報復はします」と、ハメネイ師は12月16日、この攻撃を命令したトランプ前大統領氏を名指しせずにツイートしていた。
https://twitter.com/khamenei_site/status/1352349195114569739?s=20
今月の早い時期に、Twitterはハメネイ師のツイートを削除していた。その中で、同師はアメリカ製とイギリス製のワクチンは信頼できないし、「他の国々に薬害汚染を持ち込む」ことを目的としているのかもしれないと述べていた。このプラットフォームは、虚偽情報の拡散を抑えるルールに、このツイートは違反すると述べていた。
22日のハメネイ師によるペルシャ語のツイートをめぐって、Twitter社が即時に明確な行動を起こすことはなかった。
トランプ前大統領が、イラン政府の核開発プログラムを抑制しようとして、イランと世界の6大国が締結した2015年の核合意から、トランプ前大統領が離脱した2018年以降、イラン政府とアメリカ政府の緊張は急速に高まっていた。アメリカ政府が再度制裁を課したことにより、イランの経済は落ち込んでいる。
ジョー・バイデン氏が20日、アメリカ大統領として宣誓した後すぐに、イランは「単なる言葉ではなく」、行動を要求していた。イランが核合意の徹底順守を再開するなら、アメリカ政府はこの合意に復帰するだろう、とバイデン大統領は述べている。
ロイター通信