
ドバイ:ハサン・ロウハニ大統領は1月23日、中東で最もCOVID-19の感染が拡大した国、イランで、数週間のうちにワクチン接種が開始されると述べた。
「国内のワクチンが利用できるようになるまで、外国のワクチンは必要です」と、ロウハニ大統領はテレビで放送されたコメントで述べていたが、外国のどのワクチンが使用されるのか、という詳しいことには言及しなかった。
今月の早い時期に、イランの最高権威であるアーヤトッラー・アリー・ハメネイ最高指導者は、政府がアメリカやイギリスからワクチンを輸入することを禁じ、もしかすると、両国が他の国々に感染を拡大させようとしているのかもしれないと述べていた。
ハメネイ師の禁止令に従って、その時、ロウハニ大統領は、政府が「安全な外国製ワクチン」を購入すると自ら述べていた。
イランは先月後半、国内初のワクチン候補の臨床試験を開始し、アメリカの制裁によって、ワクチンを輸入する際に影響を受けているが、これはイランがパンデミックに打ち勝つために役立つと述べていた。
「国内外のワクチンの分野で、素晴らしい動きがありました」と、ロウハニ大統領は述べ、ベアカット、パスツール、ラジの3つの国内ワクチン、この中には外国と共同開発したものもあるが、春と夏には接種が可能だ、と付け加えた。
キューバは今月の早い時期、新型コロナウイルスの最先端のワクチン候補を製造する技術を移転するイランとの協定に署名したと述べた。
イラン政府とキューバ政府は、アメリカの厳しい制裁下にあり、こうした制裁は医薬品を免除しているが、外国の製薬会社が両国と取引するための障害となることがよくある。
イランは国内産ワクチンの開発に加えて、貧困国のためにCOVID-19のワクチンを公正に入手する手段を確保する国際配分スキーム、COVAXにも参加している。
ロイター通信