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チュニジアとパレスチナ、COVAXからワクチン供給を受ける最初の国に-WHO

2021年1月30日、イスラエルに併合された東エルサレムのクラリット保健サービス(Clalit Health Services)で、ファイザー・バイオンテック製COVID-19ワクチンの接種を受けるパレスチナ人女性。(AFP通信)
2021年1月30日、イスラエルに併合された東エルサレムのクラリット保健サービス(Clalit Health Services)で、ファイザー・バイオンテック製COVID-19ワクチンの接種を受けるパレスチナ人女性。(AFP通信)
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02 Feb 2021 12:02:49 GMT9
02 Feb 2021 12:02:49 GMT9

カイロ:世界保健機関 (WHO) 当局者は、COVAX計画による新型コロナウイルスワクチンの供給について、その第一弾の恩恵を受ける国はパレスチナ自治区とチュニジアになると発表した。一方で、中東の貧しい国では早期のワクチン供給で大きな開きが出ているという。

WHO東地中海地域事務局の緊急事態管理者、リック・ブレナン氏によると、2月中旬から、COVAXを通してパレスチナ自治区とチュニジアにファイザーとバイオンテック製のCOVID-19ワクチンが供給される予定だという。供給されるワクチンの量は、パレスチナ自治区で37,000回分、チュニジアで93,600回分になる。同ワクチンは、1人あたり2回の接種が推奨されている。

WHOは、世界中でCOVID-19のワクチン接種を公平に受けられるよう、GAVIワクチンアライアンスとともにCOVAXを設立した。

しかし、裕福な国と低所得国や紛争の影響を受ける国との間では、計画されているワクチン接種の開始に「非常に大きな格差」があるとブレナン氏はインタビューで述べた。WHO東地中海地域事務局の管轄地域には、中東諸国だけでなく、アフガニスタン、パキスタン、ソマリア、ジブチが含まれている。

同氏はインタビューで、「COVAXはWHOが設立した貧しい国にワクチンを分配するための仕組みですが、製薬会社と裕福な国がCOVAXに十分なワクチンと資金を提供するまでそれらの国は取り残されてしまいます」と述べた。

「入手可能なワクチンの数と財政の状況は、まだ必要なレベルに達していません。非常に不足しています」と同氏は付け加えた。

ブレナン氏によると、貧しい国へのワクチン供給が遅れていることで、伝染しやすく治療が難しい新型コロナウイルスの変種がまん延するリスクが高まっているという。

WHOはファイザー・バイオンテック製ワクチンの緊急使用を承認した後、COVAXを通じて供給できる他の安価なワクチンの評価に取り組んでいる。4月初旬までに全世界でワクチン接種を開始し、年の中ごろまでには高リスクグループに接種したい考えだ。

「ファイザー製のワクチンは費用がかかるため、COVAXからの供給量はあまり多くならないと予想しています。しかし、同ワクチンはCOVAXの取り組みに弾みをつけてくれます」とブレナン氏は述べた。

ロイター通信

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