
チャーリー・ピーターズ
ロンドン:36の人権・市民社会団体が、イランが国内でクルド人少数民族の恣意的な逮捕、隔離拘禁、「強制失踪」を行っていることを非難する書簡に署名した。
署名を行った団体には、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、アムネスティ・インターナショナル、アーティクル19、イラン人権センター、マイノリティ・ライツ・グループなどが名を連ねている。
「逮捕は、意見、表現、結社の自由に対する個人の平和的な権利行使の結果であるとの重大な懸念がある。これには平和的な市民社会活動への参加や、イランの少数民族クルド人の人権を尊重することを求めるクルド人野党が掲げる政治的ビジョンへの支持が見られることなどが含まれている、」とこれらの団体は述べた。
これらの団体とその情報筋が入手した証拠によると、1月6日以降、96人(男性88人、女性8人)がイスラム革命防衛隊の諜報部やその他の国家保安機関に拘禁されていることが明らかになった。2月2日現在、逮捕された人のうち釈放されたのは7人だけとなっている。
これらの組織によると、逮捕者のほとんどは当局による令状の提示を受けずに逮捕されたという。
情報筋や内部告発者によると、残り89人の被拘禁者のうち少なくとも40人は強制失踪の状態にあるという。
「当局は、被拘禁者の家族に拘禁理由を伝えることを拒否し、電話や家族との面会など、被拘禁者とその愛する人たちの間の連絡を禁止している」と書簡は述べている。
「被拘禁者は、弁護士に連絡したり、拘禁の合法性に異議を唱えたりする権利を否定されており、当局は被拘禁者の家族に、調査の過程が完了するまでこの状況が続くと伝えている」
これらの逮捕の要件はイランの人権法や国際人権法に違反しており、被拘禁者を拷問やその他の不当な扱いの危険にさらしている可能性がある。
「何十年もの間、クルド人、アワジ・アラブ人、アゼルバイジャン系トルコ人、バルチ人、トルクメン人といったイランの少数民族は、教育、雇用、適切な住宅、政治的地位へのアクセスを制限する根深い差別に直面してきた」と書簡は述べている。
「少数民族が居住する地域への継続的な投資不足が、貧困と社会的無視を悪化させている。言語の多様性を求める声が繰り返されているにもかかわらず、初等・中等教育では依然としてペルシャ語が唯一の教授言語となっている」
最近の逮捕者の続出は、決してイランの少数民族クルド人の扱い方における新たな展開ではない。
2020年には、人権擁護者を含む約500人のクルド人が逮捕され、はっきりとしない国家安全保障関連の罪で起訴された。彼らの協力者は、彼らの逮捕が政治的な理由で行われたと考えている。
少なくとも159人の被拘禁者はその後、1か月から17年の服役を言い渡された。また、4人が死刑判決を受けた。
アムネスティ・インターナショナルのイラン調査員ラハ・バーレイニ氏はアラブニュースの取材に対し、「EUとその加盟国を含む国際社会が介入し、これらの恣意的な逮捕に対する懸念を表明することが急務だ」と語った。
「国際社会は公に外交的介入を呼びかけなければならない。イラン国内の当局は、被拘禁者に関する情報を提供することを拒否している。イラン当局は被拘禁者の家族に苦悶と不安感を与えている。被拘禁者は弁護士にも家族にも面会できていない。彼らは拷問の深刻な危険にさらされている」と同氏は付け加えた。
「この状況を考えると、国際社会と世界中の一般市民は声を上げ、これらの活動家の解放を求め、彼らの状況を明らかにさせる必要がある。人々はデモ行進を行い、テヘランにある自国の大使館を通じて訴え、イランの国連常駐代表との会談を求める必要がある。ジャーナリストや一般市民も、それぞれの国のイラン大使館に電話をかけるべきだ」
国連のイラン特別報告者は、「国家安全保障上の罪で起訴されたクルド人の政治犯は…… 死刑判決を受けた者の中で不釣り合いに多く、死刑が執行されている」と述べている。
同書簡によると、昨年死刑判決を受けた4人のクルド人活動家は、「著しく不当な裁判」を受けたという。
書簡はイランに対し、「恣意的に拘禁されたすべての人々を無条件に即時解放し、クルド人の恣意的な逮捕運動を終わらせる」よう求めることで締めくくられている。
書簡はまた、イラン当局に対して、「ただちに、国によって拘禁されている人々の最終的な扱い、居場所、法的地位を家族に知らせ、強制失踪の慣行に終止符を打つこと」を要求している。