
バグダッド:フランシスコ教皇とイラクのシーア派最高権威アリ・シスタニ師は6日にナジャフにあるアリ・シスタニ師のささやかな自宅で、時間の一部は通訳を除いて二人で、長くて40分会談する予定だ。
アリ・シスタニ師は隠とん生活を好んでいることで有名で、何年もナジャフの自宅を離れていない。同氏は公の場に姿を現さず、同氏の説教は代理人によって行われる。同氏が外国の要人を迎えることはめったにない。
ローマ教皇庁の望みは、フランシスコ教皇が、エジプトを本拠としているアズハルのイスラム教スンニ派最高権威アフメド・タイブ師としたのと同じように、人間的友愛を誓う文書にアリ・シスタニ師とともに署名することだった。
その署名は、双方が広範囲にわたって交渉した多くの要素の一つだった。結局、ナジャフのシーア派の宗教官僚はAP通信に対し、署名は議題に含まれておらず、代わりにアリ・シスタニ師が口頭で声明を出すだろうと話した。
84歳のフランシスコ教皇の車列は、ナジャフの交通量の多い、円柱が並んだラスール通りに沿って止まるだろう。その先にはシーア派が世界で最も崇拝する場所の一つであるイマーム・アリ聖廟がある。
横の路地は車が通るには狭すぎる。ここでフランシスコ教皇は、アリ・シスタニ師が数十年間借りている、ささやかな自宅まで30メートル歩くだろう。玄関で待って教皇を出迎えるのは、アリ・シスタニ師の息子で影響力の強いMohammed Ridha氏だろう。
中に入り、右に数歩進むと、教皇はシスタニ師と顔を突き合わせることになる。
それぞれ、お互いに対する尊重の念を示す簡単な身振りをするだろう。
フランシスコ教皇はアリ・シスタニ師の部屋に入る前に靴を脱ぐだろう。
いつもは来客時に座ったままでいるアリ・シスタニ師は、立ってドアの所でフランシスコ教皇を出迎え、L字型の青いソファまで導き、腰を下ろすよう勧めるだろう。
教皇はお茶を出されるだろう。贈り物の交換が行われるだろう。
フランシスコ教皇はほぼ確実に、製本された最も重要な自著数冊をアリ・シスタニ師に贈呈するだろう。一番上に置かれるのは、最新の回勅である『すべての兄弟たち 』だろう。
AFP