
イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師は、土曜日にテレビで生放送された演説でイランの新年を「生産、支持、障壁の除去」の年とした。
ハメネイ師はまた、「生産の飛躍のためのしっかりした基礎がある」と述べ、政府は生産と成長を妨げるあらゆる法的障害を取り除く必要があると付け加えた。
現地時間13時7分にイラン軍はテヘランのアザディ広場でノウルーズの到来を告げる祝砲を響かせた。ノウルーズはペルシャ語で「新しい日」を意味する。
ノウルーズは太陽が赤道を横切り、昼と夜の長さが等しくなる春分の日に始まる古代の祭典で、イラン暦の中で最も重要な日だ。ノウルーズはまた、アフガニスタン、イラクのクルド人地域、トルコ、シリア、そして中央アジア全域で祝われている。
ハメネイ師は、6月に大統領選挙を控えていることから、1400年という新しい年は「重要で繊細な」年だと述べた。
ハサン・ロウハニ大統領は別のメッセージの中で、制裁が終わることを新年に期待していると述べた。米国の前大統領は2015年に世界の大国とイランが結んだ核合意を放棄し、イランに制裁を課していた。
「我々は制裁を打ち破るだろう…… 私は8年前よりも希望を持っている」とロウハニ氏は1期目に当選した時のことに言及しながら話した。
現実主義者とされるロウハニ氏は3期目の立候補を禁じられており、候補者のリストはまだ最終決定されていない。
イランの強硬派は、米国の制裁は敵に歩み寄るというロウハニ氏の政策が失敗したことを証明するものだとしている。2015年の核合意に復帰するプロセスが遅れれば、穏健派がロウハニ氏の後を継ぐ可能性に打撃となる。とはいえ、どのような外交的イニシアチブの最終決定も選挙で選ばれた大統領ではなく、ハメネイ師により下される。
ハメネイ師は土曜日、6月の選挙では若い大統領が指揮を執ることになるだろうと述べた。
ロイター通信