
アラブニュース
ロンドン: 英国軍と連合軍は春の間、イスラム国に対するこの2年以上で最大の空爆に携わった。10日間の軍事作戦で、イラクの100以上の洞窟の隠れ家にいる戦闘員たちを標的にした。
英国、米国、およびその他の連合国は、2019年に残りの領土を失った後も同集団に残ってイラクとシリアで活動する推定10,000人のイスラム国戦闘員を根絶するため、長期にわたる戦闘に携わってきた。
英国の空爆を率いるサイモン・ストラスディン空軍准将は、長期にわたる戦争がいつ終わるかについて「正確な予定を示すことはできない」が、「イラク人が母国を安定させられることによって勝利することができる」だろうと主張した。
イラク軍がまだ洞窟群を片付けるために現地へ移動していないため、春の爆撃による死傷者の正確な数は不明だ。
しかしストラスディン准将は、「我々は連合軍として、約10日間にわたり毎晩それらの多数の標的を追いかけた」と述べた。攻撃は「50~100の標的と洞窟群」に対して行われたという。
それらの攻撃が行われたイラクの僻地マフムール山岳地帯など、山間部エリアは治安部隊や軍隊が近づくことが困難なため、テロリスト集団がしばしば基地として使用している。
洞窟群への攻撃は、連合軍が苦労して隠れ家を見つけなければならなかったため、計画策定に数ヶ月かかったと理解されている。「把握と諜報活動に何ヶ月もかかった」と、ストラスディン准将は言う。
英国によるイスラム国への攻撃は2019年に止まってしまったものの、これらの爆撃は、英国の同集団との戦いがまだ終わっていないことを示唆し、より広範囲な軍事的関与の再開を示している可能性がある。
英国軍による空爆とドローン攻撃を追跡するドローン・ウォーズUKの創始者クリス・コールズ氏は、イラク北部の爆撃は、先月行われた防衛・外交政策の統合レビューでロンドンが概要を説明した軍事作戦戦略の「おそらく最初の兆候」だったと言う。
ボリス・ジョンソン首相が「冷戦終結以来最大の防衛投資プログラム」と呼んだそのレビューは、英国が全面的にテロと戦うこと、および「中東と湾岸地域における活発な関係性」を維持することを約束した。