
エルサレム: ロイド・オースティン米国防長官は、日曜日にエルサレムに到着する予定である。ジョー・バイデン大統領の政権下でイスラエルを訪問する最高位の高官となる。
2日間の訪問は、バイデン政権が、前任者が放棄したイランとの核合意への復帰に向けた動きをみせるさなかに行われた。イスラエルはこの合意に反対している。
オースティン長官は、ベンジャミン・ネタニヤフ首相、ベニー・ガンツ国防相、アビブ・コチャビ陸軍中将と会談する予定である。
また、ネバティム空軍基地の見学や、ヤドバシェムホロコースト記念館、エルサレムの戦没兵士の慰霊碑の訪問も予定されている。
オースティン長官が到着する数日前には、問題となっている2015年の核合意の残りの当事国の代表が、米国を再び核取合意に参加させるための協議をウィーンで開始している。
ドナルド・トランプ前大統領は、2018年にこの協定から離脱した。
今回のウィーンでの協議は、トランプ大統領が再発動した厳しい経済制裁の解除だけでなく、制裁に反発して自らの公約の一部を放棄したイランに再び遵守を促すことにも焦点を当てている。
米国政府は直接参加せず、欧州連合(EU)が仲介役となっているこの協議は、良いスタートを切ったと各方面が述べている。
イスラエルは、米国が核合意に再加盟しようとしていることに反対している。
先週の講演でネタニヤフ首相は、イスラエルは合意の条件に拘束されないと述べた。
ネタニヤフ首相はホロコースト追悼記念日の前夜祭で、「我々の生存を脅かす核兵器の使用への道を開くようなイランとの合意は、まったく守る必要はない」と述べた。
報道によると、イランとイスラエルは最近、互いの商業船舶への攻撃を行っている。
米国防総省によると、オースティン長官は今回の訪問でドイツ、英国、ベルギーも訪れる予定である。
AFP