
アンカラ:トルコ政府がエジプト政府との関係正常化を進める中、トルコの外務大臣はエジプトとの「新時代」の始まりを歓迎した。地元メディアが水曜日に伝えた。
トルコとエジプトは、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が支持していた元イスラム原理主義者のムハンマド・ムルシ大統領が2013年に打倒された後、関係を断絶した。
同年、トルコとエジプトは互いの大使を追放し、関係を凍結した。
トルコ政府当局者は先月、他の中東の対立国との関係修復に向けた幅広い取り組みの一環として、トルコ政府が2013年以来初めてエジプト政府との外交的接触を行ったと発表した。
トルコのメブリュト・チャブシオール外相は、「新時代が始まった」と語った。放送局NTVが同大臣の発言を引用して報じた。
チャブシオール外相は、両国の副外相と外交官の間で会合が行われるが、日程はまだ決まっていないと話した。
チャブシオール外相はトルコの記者団に対し、大使の任命はこれらの協議で「議題に上るだろう」と述べた。
また、同外相は質問に対して、自身とエジプトの外相との会合があることを示唆した。
「もちろん。相互訪問や会合もあり得る」とチャブシオール外相は語った。
先月、イスタンブールに拠点を置くエジプトの反体制派メディアのメンバーが、トルコ政府当局者からアブデル・ファタハ・エル・シシ大統領への批判を「トーンダウン」するよう要請されたと語った。
この要請は、トルコがエジプトとの関係を修復するために好意的な態度を取ろうとしたものと考えられた。
イスタンブールを拠点とするチャンネルで率直なエジプト政府批判を行ってきたエジプト人キャスターが、土曜日に「無期限の休暇」に入ることを発表した。
Moataz Matar氏(46歳)は、リベラル系のEl-Sharqチャンネルで数年間にわたり自らが毎日司会を務めている人気番組「With Moataz」の中で今回の発表を行った。
Matar氏は、トルコやチャンネルから休暇を強制されたわけではないとしながらも、誰も「困らせたくない」と付け加えた。
「これまで通り、El-Sharqで真実を伝えることができるようになったら、また戻ってくる」とMatar氏は付け加えた。
「アラブの春」の後、イスタンブールは自国政府に批判的なアラブメディアの中心地となった。特にムルシ氏のムスリム同胞団に関連するエジプトのメディアにとってイスタンブールはその中心地となっている。
AFP通信