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シリアがコロナウイルスとの戦いを加速させるための国連ワクチンを受け取る

2020年12月20日、北西部の都市イドリブにある盲学校で、COVID-19パンデミックのために防護マスクを着けて授業を受ける視覚障害者のシリア人男性。(資料/AFP通信)
2020年12月20日、北西部の都市イドリブにある盲学校で、COVID-19パンデミックのために防護マスクを着けて授業を受ける視覚障害者のシリア人男性。(資料/AFP通信)
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23 Apr 2021 12:04:51 GMT9
23 Apr 2021 12:04:51 GMT9
  • アストラゼネカ社製のワクチンは、年末までにシリアの人口の20%に接種することを目標としたキャンペーンの一環として使用される
  • 保健相によると、ワクチンはまず最前線で働く人、高齢者、慢性疾患を持つ人に投与される

ダマスカス:保健相によると、シリア政府は木曜日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン20万3000本を受け取った。これは、戦争で荒廃したシリアで停滞している予防接種プロセスを加速させることを目的とした動きだ。

新たな感染の波が発生し、シリア各地の医療施設が疲弊している中、国連が確保したワクチンが到着した。アストラゼネカ社製のワクチンは、年末までにシリアの人口の20%に接種することを目標としたキャンペーンの一環として使用される。

シリアは、政府が国土の3分の2を支配し、残りは反政府勢力やクルド人のグループが支配している。何百万人もの人々が国外に逃れたり、避難したりしており、戦前の人口2300万人のうち約50万人が戦争で死亡した。

ハッサン・ガバッシュ保健相は、首都ダマスカスで行われた記者会見で今回の発表を行った。保健相によると、ワクチンはまず最前線で働く人、高齢者、慢性疾患を持つ人に投与される。

世界保健機関(WHO)のシリア代表を務めるAkjemal Magtymova氏によると、シリア政府はワクチンを全国で平等に配布する計画を、WHOおよび国連児童基金(UNICEF)と共同で立案したという。

木曜日の発表は、シリアの反政府勢力が支配する最後の包領が、隣国トルコから持ち込まれたCOVID-19ワクチン5万3800本の最初の輸送分を受け取った翌日のことだった。

ダマスカスに到着した20万3000本のワクチンは、政府が支配する地域と北東部でクルド人戦闘員が支配する地域をカバーする。今後数か月のうちに、さらに数十万本のワクチンが到着する予定となっている。

国連児童基金で中東・北アフリカ地域事務所の代表を務めるテッド・チャイバン氏は、「優先的に予防接種を受けるのは、COVIDに対する最初の防衛線である最前線の医療従事者になる」と述べている。隣国ヨルダンからAP通信の取材に応じたチャイバン氏は、医療従事者の後に高齢者が予防接種を受けることになると付け加えた。

シリア政府は、2020年3月に最初の感染者が報告されて以来、支配下にある地域で2万1500人以上の感染者数を記録しており、そのうち1483人が死亡している。反政府勢力が支配するシリア北西部では感染者数が2万1000人以上となり、640人以上が死亡している。一方、北東部のクルド人地域では477人の死亡を含む1万4400人の感染者数が記録されている。

2月にシリア政府が国名を明かさずに友好国から不確定な量のワクチンを受け取ったと発表した後、政府支配地域の当局者はすでに限定的な予防接種を展開していた。

これとは別に、アラブ首長国連邦は、シリアのパンデミック対策を支援するためにCOVID-19ワクチンの出荷を行い、火曜日にワクチンがダマスカスに到着したと発表した。アラブ首長国連邦は、ワクチンの量や種類を明らかにしていない。

WHOは、シリアでのワクチン接種キャンペーンを4月に開始する予定だと発表していた。2021年末までに人口の20%に接種することを目標としている。

AP通信

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