

フランス、ランブイエ : 反テロリズムの捜査官は、3 人の人物を尋問した。彼らは、パリ郊外の警察署で金曜日、警察職員が刺殺された後に拘留された。そして土曜日、もし加害者が過激派集団とつながりがあるのであれば、彼が単独犯かどうかについて動機を確かめようとしている。
ランブイエの静かな街では、花を手にした人々が途切れることなく訪れ警察職員に花束を手向けた。警察署は、殺害された49歳の警察事務職員のステファニー (Stephanie) という名のみ公開したが、現場は一般人は立ち入り禁止のままだ。
金曜日、警官らは襲撃後チュニジア生まれの刺殺容疑者を殺害した。司法当局は土曜日、報道ニュースを認め、容疑者は 2009 年にフランスに違法入国し、昨年在留証を取得したとした。彼は襲撃以前は歴史ある王宮の町として知られるランブイエに住んでいた。
イル・ド・フランス地方議会議長のヴァレリー・ぺクルス (Valerie Pecresse)によると、死亡した職員は、勤務先である警察署からパーキングメーターの時間延長をするために少しの間だけ(外に)出たのだという。彼女は戻った際に、警察署の入口通路で襲撃を受けたとのことだ。
加害者は、事前に警察署を張り込んでいた、と反テロ検察官ジャン・フランス・リカルド (Jean-France Ricard) は金曜日述べた。襲撃および警察職員を標的とし準備をしていた事実、そして彼が襲撃中に口にしていた内容から、国家反テロリズム検察庁が、テロリスト集団との関連を鑑み、この公的機関の人物の殺害調査を引き継ぐこととなった、という。
ジャメル・G. (Djamel G.) とされる、37 歳の容疑者には、犯罪歴、また急進的活動歴はなかった、とフランスメディアは報じた。しかし、目撃者は、襲撃の最中、彼がアラビア語で「神は偉大なり」を意味する、「アッラーフ・アクバル (Allahu akbar)」と唱えるのを耳にしていた、と調査について公に話すことは認められていないがフランス司法当局者は話した。
襲撃者のものと思われるFacebook や Instagramアカウントで不定期になされた投稿からは、その忠誠心について何年にも渡って記述はあったものの、過激派のイデオロギーとの明らかなつながりは見いだせなかった、とアカウントを発見した、アメリカに拠点を置く SITE インテリジェンス・グループ (Intelligence Group) は報じた。容疑者は自身について、スース東部の海岸の街、マサケン出身のチュニジア人であるとしていた。
司法当局者は、AP 通信に対し、アカウントに関連する氏名は正しい「ようだ」と認めたが、フランスの慣例に従って、当局としては襲撃者のフルネームを明らかにすることはしないとした。
4 月 18 日のジャメル・G. の最後の投稿は、神聖なラマダンへの祈りである。ラマダンはイスラム教の聖月で、現在その最中である。
10 月 24 日、彼は自身のプロフィール写真にラベルを加え、イスラム教の預言者への侮辱に対する反対を表していた、と SITE は発表した。これは、ランブイエと同じ県内で、フランス人教師サミュエル・パティ (Samuel Paty) が校外で首を切られた 8 日後のことだった。パティは、公民の授業中に預言者ムハンマドの風刺画を見せ、殺害された。
2015 年の投稿では、ジャメル・G. は、彼のプロフィール写真をフランス国旗で覆っていた。これは、その年のフランスでの過激派襲撃後、同国で広く行われた行動だった。
AP