
モハメッド・アブ・ザイード(Mohammed Abu Zaid)
カイロ: カイロが大エチオピア再生ダム構想に伴う協議に力を注ぐ中、モスタファ・マドゥーリー首相は、エジプトはナイル川の水の配分を一滴も放棄しないことを通告した。
マドゥーリー首相は、国内で不可欠な資源を保護・活用するため、エジプトの機関と省庁は水の供給の維持に向けてさらに努力を続けている、と述べた。
エチオピアは2011年に長さ1.8kmのダムの建設を開始した。しかし、エジプトは、GERDがナイル川の水の供給を脅かすことを懸念している。
スーダンは、ダムの安全性に加え、国内のダムと給水所への水流について懸念している。
カイロとハルツームは共に、3か国すべての権利と利益を保証する、拘束力ある包括的な合意を実現する必要性を強調している。
エチオピアは、エジプト、スーダン双方の主張に対して明確に難色を示し、水を配分する協定は容認できないと述べている。
エジプトは、自国の立場を強化し、全当事者に受け入れられる解決策を求めて、国際的な取り組みを強化してきた。
直近の動きとしては、アメド・アブ・ザイード駐加エジプト大使が全政党のカナダ下院・上院議員との会合を開催し、エジプトの実情を伝えた。
アブ・ザイード大使は声明を出し、外交委員会委員長、カナダ下院・上院議員、議会内のカナダ・エジプト議会友好グループの議長とメンバーとの会合では、エジプトにおけるナイル川の重要性がよく理解されていること、国際河川に関連する国際法遵守の必要性が強調されたことを説明した。
大使は、ダムの貯水と運用の規則の包括的かつ早急な合意に向けてカナダの影響力を高めることを目的に、議員らと提案や意見について議論した。
アブ・ザイード大使は、過去10年間の三者間交渉の詳細を説明し、未だ合意に達していないのは「エチオピア側に解決に前向きな政治的意思がない」ためだと述べた。
エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、危機の解決を模索し、公正な合意に達するためのエジプトの動きを各国に伝える取り組みの一環として、先日、複数のアフリカ諸国を訪問した。