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リヤド:イエメンの大統領は、2019年にストックホルムで合意された内容をフーシ派が1つも遵守していない、とスウェーデン外相に話した。
アブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領は5月31日、サウジアラビアの首都リヤドでアン・リンデ外相とスウェーデンのピーター・セムネビー・イエメン特使と面会した。
リンデ外相は、サウジアラビアの外務大臣であるファイサル・ビン・ファルハーン王子やアデル・アル=ジュベイル外務担当国務大臣とも会談した。
スウェーデンは2年以上前に首都で重要な和平交渉を開いた。交渉はイエメンの紛争に政治的解決をもたらすと期待されていた。
しかしながら、イランが支援するフーシ派は合意内容の多くを実行していない。武装勢力はここ数か月、マアリブでの攻勢を強めている。
5月31日の会談においてハーディー大統領は、イエメンを支持し、ストックホルム合意を支援するスウェーデンを称えた。
また、スウェーデンが救援活動や人道的役割を主導していることにも謝意を表明した。
大統領は、イエメンの最新情勢やフーシ派がもたらしている人的被害についてスウェーデンの代表団に説明した。少年兵の動員や都市への継続的な攻撃のほか、マアリブでは攻勢が続き、紛争から生まれた難民キャンプも標的となっているという。
「武装勢力やその背後にいる者たちは共存や平和を信じていません」と大統領は語った。
「フーシ派はストックホルム合意の内容を1つも実行していないだけでなく、停戦協定につけ込み、爆弾を仕掛けたボートなどの不正行為や違反によって国際的な海域の安全を脅かしています」
自身が試みた和平や譲歩の努力はすべてフーシ派によって拒否された、と大統領は述べた。
リンデ外相は、内戦やイエメンが直面している危機の影響を克服しようとする大統領の努力を称えた。そして、国際社会と協力することで平和がもたらされることを期待していると述べた。
スウェーデンは特に人道面でイエメンへの支援を継続し、援助会議を開催していく、とリンデ外相は述べた。
会談にはイエメンのアフマド・アワド・ビン・ムバラク外相も出席した。