
テヘラン: イラン政府は月曜日、新型コロナウィルスの感染者数急増を受け、首都テヘランとその周辺地域を対象とする1週間のロックダウンに踏み切ったことを国営メディアが報じた。
イランで5回目となる今回のロックダウンの期間は、火曜日から翌週月曜日までとなっており、テヘラン州とそれに隣接するアルボルズ州のすべてのバザール、市場、官公庁、映画館、ジム、レストランが閉鎖されることになる。
イランの月曜日の新規感染者数は25,441人、1日の死者は213人と報告されており、新型コロナウィルスの感染拡大により感染が確認されている350万人以上のうち、死亡者数は全体で87,374人となった。
これまでのイランの感染者急増の事例としては、4月に最も多い1日あたり25,582人の新規感染者数が報告されており、1日の死亡者数は、最悪であった昨年11月の約486人に近づく約400人へと急増した。
このところイラン当局は、感染力が強いデルタ株による新たな感染拡大に対し警告を発してきている。制裁下に置かれているイランは、新型コロナウィルスによる死亡者数が中東で最も多く、主にロシアや中国製の輸入ワクチンの接種を2回終えた人の数は、8,400万人の人口の2%未満となっている。
AP