
アラブニュース
ワシントンD.C.:先週、イスラエルが運航するタンカーがオマーン沖で襲撃され、イラン政府が責任を問われているが、イスラエルにはイランに対して「適切と考える決定を下す自由がある」と、アシャルク・アル・アウサト紙が米国政府による月曜日の発表を引用して伝えた。
米国、英国、イスラエルは、イスラエルに関連する石油タンカーへの破壊的な攻撃はイランによるものと非難した。イランは事件への関与を否定している。
米国政府は、核開発計画が制限を受けていない状況を踏まえて、イランの行動は挑戦を突きつけ、脅威を与えるものだと付け加えた。
月曜日にワシントンでアントニー・ブリンケン国務長官は、米国は「この攻撃はイランが行ったものだと確信している」と述べた。
一方、イスラエルの国防相も月曜日、イランによるものとされる石油タンカーへの攻撃は、イランによる敵対行為が「一段回強まった」ものだと述べ、国際的な行動を求めた。
ベニー・ガンツ国防相はイスラエルの国会「クネセト」で演説し、マーサー・ストリート号に対する無人機攻撃で英国とルーマニアの乗組員2人が死亡したことは、「国際法に違反しており、人間の道徳に反している」と述べた。ガンツ氏は、昨年1年間で少なくとも5件の国際船舶に対する攻撃の背後にイランがいると非難した。
今回の攻撃の責任を認める者がいない一方で、イランやイランと協力関係にある民兵組織は、以前にもいわゆる「自爆」無人機を使った攻撃を行っている。この地域では、2018年にイラン核合意が崩壊した後、商業船舶への攻撃が増加している。
「これが、まさにイランに対して今すぐ行動しなければならない理由だ。イランは核武装を目指しているだけでなく、危険な軍拡競争をもたらした。また、イラン、イエメン、イラクなどにいる何百機もの無人機で武装したテロリスト民兵を使って中東を不安定にしようとしている」とガンツ氏は述べた。
ガンツ氏はまた、今後、核開発を抑制するために主要国とイランが合意する場合、合意にはイランによる「地域への侵略と、罪のない人々と世界経済への損害」への対処が含まれなければならないと述べた。
また、ガンツ氏は、これは将来の脅威ではなく、むしろ「実質的で差し迫った危険」だと述べた。
アル・アラビーヤでも報じられたイスラエルに関する発言に加え、ブリンケン氏は、米国はイスラエル、英国、ルーマニアと緊密に連絡を取り合っており、「集団的な対応をとる」と述べた。ブリンケン氏は、対応策について詳しく述べなかった。
ブリンケン氏は国務省で記者団に対し、「今回の攻撃は、爆発物を搭載した無人機を使った過去の事件を含めたイランによる同様の攻撃パターンを継承している」と指摘し、「商業目的の平和的な船舶への攻撃を正当化する理由はない。国際水域での攻撃は、航行の自由と商業への直接的な脅威であり、罪のない船員の命を奪った」と述べた。
AP