アラブニュース

• 来年3月30日に開催されるサミットは、ジェンダー平等、女性のエンパワーメント、不寛容と差別に焦点を当てる予定だ
• 発表は、世界人道デーに合わせて行われた

ロンドン：UAEは、2020年万博の一環として、来年ドバイで国際人道サミットを開催すると発表した。

3月30日に開催されるこのサミットは、新型コロナウイルスのパンデミックの課題や、人種差別、ジェンダー平等、女性のエンパワーメント、不寛容や差別に関連するその他の問題など、世界で続いている問題への適切な解決策を見出すことを目的としている。

このサミットは、政府機関、慈善団体、宗教団体、人権団体、知識人、芸術家、メディア関係者、文化協会、民間企業などを2020年ドバイ万博に集め、世界が対処すべき現在の懸案事項について対話を行い、これらに光を当てる。

今回の発表は、世界人道デーに合わせて行われ、UAEの副大統領兼首相であり、ドバイを統治するシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド殿下が、慈善活動・人道支援活動家らの努力と犠牲を称え、ゴールデン・ビザを発給すると発表した翌日の出来事だ。また、19日には長期居住ビザの発給に関する追加発表も行わた。

このサミットは、「人道危機、自然災害、人災に対応する海外での支援を主導し、調整し、これに力を注ぐため」、危機時に人道支援を提供する上での課題を議論する場を提供することになると、国営通信社WAMで発表された声明は述べた。

「国際人道サミットは、人々の生活を向上させ、より多くの命を救うことができる国際人道支援組織を推進し、支援する上で大きな役割を果たします」と、声明は付け加えた。

「UAEの政策は人道・開発活動を中心に据えており、それは何百もの人道プロジェクトや人道機関の設立からも明らかです」と、サミット評議員会のダウード・アル・シェザウィ事務局長が述べた。「世界規模では、UAEは主導的な人道上の役割を果たしており、社会に力を与え、持続可能な開発への障害を取り除くために資源と努力を費やしています」と、同氏は付け加えた。

サミットは、「世界の幸福と繁栄を実現する上で破壊的な役割を果たしている過激主義と不寛容により、世界中で分断が進んでいる」ことを議論し、「これらの問題に対処するための政策を見つけ、人間の友愛と寛容をさらに高めるための取り組みを提案」するグローバル・リーダーズ・ディベートが目玉となると、声明は発表した。

また、国際人道サミットは、人道的価値を促進する世界中の作品を紹介するアート・写真ギャラリーや、社会をより良くするための人生を変えるような取り組みに関する、励みになるようなストーリーを紹介する逸話コーナーも設けられる予定だ。また、地方自治体、民間機関、国際機関がそれぞれの人道活動を紹介するデジタル展示会も開催される。