
カンサフラ・シリア:シリア政府の攻撃により、反政府勢力の最後の主要拠点イドリブで、わずか2日間で8人の子どもと1人の女性が死亡したとシリア人権監視団が20日に発表した。
英国に本拠を置く同監視団によると、20日の早朝、北西部の反体制派拠点イドリブ県にあるカンサフラ村に砲撃が行われ、ある家族の子供4人が死亡した。
AFP通信の特派員は、墓地で父親が子どもたち3人の遺体の側で嘆き悲しんでいるのを目撃した。その後、4人目の遺体が運ばれてきたが、近隣の地域で再び砲撃が始まったため、埋葬は急いで行われなければならなかったという。
その前日には、近くのバルシュン村で、親政権派による砲撃により、4人の子供とそのうち3人の母親が死亡したと人権監視団は報告している。
イドリブ地域には300万人近くの人々が住んでおり、その3分の2は10年に及ぶ内戦の間に他の地域から避難してきた人々である。
この地域ではシリアの旧アルカイダ系組織が支配的だが、反政府勢力やその他のジハード主義者も存在している。
アサド政権の同盟国であるロシアと反政府勢力の支持するトルコが仲介した停戦協定により、2020年3月以来この地域は政府軍の攻撃をほぼ受けていなかった。
しかし、政府軍は今年6月以降、同地域の南端部への砲撃を強化している。
シリアのバッシャール・アサド大統領は先月、新たな任期の就任宣誓を行い、「国内にまだ残されている未解放の地域を解放する」ことをこれからの最優先事項の一つとすると明言した。
シリアの内戦では、2011年に反政府デモに対する残忍な弾圧が始まって以来、約50万人が死亡している。
AFP