
カイロ:9日、ばら積み貨物船がエジプトのスエズ運河で座礁し、世界的に重要な一水路の交通が一時的に遮断されたと、エジプト当局が発表した。
スエズ運河庁は発表のなかで、パナマ籍船のコーラル・クリスタル号が運河の二水路区間で座礁し、当局は船団内の他の船をもう一方の水路へ向かわせることを余儀なくされたと述べた。
また、運河所属のタグボートの尽力により、43,000トンの貨物を積み南に向かっていたコーラル・クリスタル号はなんとか離礁し、その後、当船は航海を再開したと運河庁は伝えた。
当局は、船が座礁した原因についてはまだ発表していない。
コーラル・クリスタル号は2012年に建造。全長約225メートル、幅は約32メートル。船舶追跡会社のマリントラフィックによると、紅海のポートスーダンに向かう途中だったという。
9日の事故は、パナマ船籍の巨船、エバーギブン号が運河の単一水路区間で座礁してから半年も経たないうちに発生した。エバーギブン号は運河を6日間封鎖した後、タグボートの船団の大規模な救助作業により離礁した。
今年初めに起きたエバーギブン号の座礁事故は、世界の輸送に大きな混乱を生じさせた。世界貿易の約10%が、エジプトにとって外貨獲得の源泉であるスエズ運河を通過する。公式統計によると、昨年、約19,000隻の船が当運河を通過した。
AP