
2人の故郷であるヨルダン川西岸地区、ジェニン市に対するイスラエル軍による強制捜査の中で2人は再逮捕された
脱獄した6人は9月6日に地下トンネルを掘って監房から逃げ出しており、褒めそやされていた「イスラエルのグアンタナモ刑務所」の安全上の欠陥が露呈された
エルサレム:2週間前に厳戒態勢のイスラエルの刑務所から逃げ出していた6人のパレスチナ人囚人のうち、残っていた最後の2人が19日午前に再逮捕されたと、イスラエル国防軍が伝えた。
イスラエル軍によって、逃亡を続けていた2人の故郷のヨルダン川西岸地区、ジェニン市への強制捜査において彼らが確保されたことで、9月6日に6人が地下トンネルを使って脱獄し、セキュリティー上の欠陥を露呈した、緊迫の恥ずべき追跡劇は幕を閉じた。
パレスチナメディアはイスラエル軍がジェニン市に入った際、戦闘行為が勃発したと伝えたが、イスラエル警察当局の広報官は、2名の脱獄犯、ムナディル・ナファヤットとイハーム・カマンジは、逃げ込んでいた住宅で抵抗することなく逮捕され、尋問のために連行されたと述べた。
イハームの父親、フアード・カマンジ氏はAP通信に対し、イスラエル軍が住宅を包囲した際に息子から電話を受け、「住宅の所有者らを危険に晒さないために降伏する」と伝えられたと話した。
6人の脱獄によって大規模な追跡作戦が開始され、最初の4人はイスラエル北部における2つの別々の作戦により捕らえられた。6人の囚人は全員がジェニン市の出身。
5人は武装組織「イスラム聖戦」のメンバーで、そのうち4人が終身刑により服役中。他の1人はマフムード・アッバース議長率いる非宗教的な「ファタハ」組織のメンバー。
パレスチナ人にとって、数ヶ月もの間トンネルを掘り、脱獄に成功した6人は「英雄」であり、イスラエルからしてみれば、6人はイスラエル軍やイスラエル市民を標的にした攻撃に関与し、計画した「テロリスト」だ。
AP