
モスクワ:ロシア外務省は15日、昨年の港での爆発をめぐり緊張が高まる中、死者を伴う衝突が同国の首都ベイルートを揺り動かしたことを受けて、レバノンの全ての当事者に「自制する」よう呼びかけた。
15日、少なくとも210人の死者を出した昨年8月の爆発を捜査している判事の解任を求めるシーア派のデモ隊による集会の後に暴力事件が発生し、6人が死亡、数十人が怪我をした。
「ロシア政府は、レバノンにおける政治的緊張の高まりを非常に懸念している」と外務省は声明の中で述べた。
「我々は、全てのレバノンの政治家に自制と慎重な対応を求める」。
同省は、ナジーブ・ミカティ新首相の政権が「危険で相当困難な課題」に対処できることを期待していると付け加えた。
フランス、米国、国連はこれまでに、冷静な対応を呼び掛けたが、同時に港の爆発の捜査が引き続き妨げられないようにする必要性も主張した。
ロシア外務省は声明の中で、レバノン政府に対し、「外部からの干渉を受けずに」現在の問題の解決に再び取り組むよう求めた。
AFP