
ベイルート:シリア中部のホムス県で、6日、地雷の爆発により子供1人を含む7人が死亡。戦争監視団が報告した。
7人が乗車した車両が古都パルミラ郊外の砂漠の道路を走行中に地雷が爆発した、と英国に拠点を置くシリア人権監視団が発表した。
「地雷は車両を破壊し、乗車していた全員が死亡した。乗っていたのは、女性2人、子供1人、男性が4人だった」とシリア内部の情報網を持つ監視団は話した。
10年にわたるシリアでの紛争で双方が残した爆発物は戦場、道路沿い、建物内にさえも残されており、数千の市民を負傷させた上に数百人を死亡させている。
地雷クラスター爆弾モニターは、昨年のシリアでの犠牲者を182人と記録しているが、多くはクラスター爆弾の残留物によるものだった。
監視団体によれば、この数字は2020年に世界中で記録されたクラスター爆弾の犠牲者360人のほぼ半分を占めるものとなる。
シリアでは、合計で4,099人のクラスター爆弾の犠牲者が出ているが、そのうち2,102人は攻撃によるもので、1,997人はクラスター爆弾の残留物によるものだった。
シリア全土で人口が多い地域の3カ所に1カ所は爆発物により汚染されていると考えられている、と国連が3月に発表した。
さらに報告の中では、2人に1人が爆発物汚染によるリスクにさらされているとしている。
反政府抵抗勢力の残忍な抑圧とともに2011年にシリアの戦争が始まって以来、およそ50万人の命が奪われ、数百万人が避難を余儀なくされている。
AFP