
リヴァプール:G7は12日、イランが同国の核の野望を制限する協定に合意するには、時間がなくなってきていると発表した。
世界で最も豊かな国々の外務大臣は、イングランド北西部のリヴァプールで2日間の会議を開き、世界の脅威に対してしっかりと一致団結して立ち向かうことを目指した。
G7の開催国の英国のリズ・トラス外相は、ウィーンで再開された協議は、イラン・イスラム共和国にとって「真剣な解決策を用意して交渉のテーブルにつく最後のチャンス」だと述べた。
「イランがこの協定に合意するにはまだ時間がある」と、同外相は記者会見で述べた。
会議の最終声明は、「まだ可能なうちに、核のエスカレーションを止め、合意を締結するチャンスを掴まなければならない」と述べた。
イランと世界の主要国の間で締結され、2018年にドナルド・トランプ政権下で米国が離脱した2015年の合意を復活させようと、9日に交渉が再開された。
イランは民生用の能力を開発したいだけだと主張しているが、欧米の主要国は、同国の濃縮ウランの備蓄はそれをはるかに超えており、核兵器の開発に使用される可能性があると述べている。
米国のジョー・バイデン大統領は合意に復帰する用意があると述べ、イランの政府高官は協議に真剣に取り組む姿勢を維持している。
しかし、イラン政府は、今年のこれまでの進展を後退させ、時間稼ぎをしているとして非難されている。
トラス氏の発言は、元々の核合意の締結国が協議の最後通告を行った初の事例になる。
AFP