
サンジャイ・クマール
ニューデリー:インド北部のパンジャブ州では22日、フーシ派が最近行ったUAEに対する攻撃で死亡したインド人2人の葬儀が行われ、人々が参列した。
17日、無人機とミサイルによる攻撃がアブダビ空港付近の燃料トラックに命中して複数の爆発が起き、インド人2人とパキスタン人1人が死亡した。イエメンのフーシ派が犯行を主張している。
ハーディープ・シン氏(22)とハーデブ・シン氏(34)の遺体は21日にインドに送還された。
アムリトサル地区にあるババ・バカラ村出身のハーディープ氏は妻と母親を残して亡くなった。
ハーディープ氏のいとこのラジビル・シン氏はアラブニュースの取材に対し、「我々はまだ家族に起きた悲劇を理解できずにいる」と述べ、「彼の妻は事件を知って昨日カナダから戻ってきた。彼女はカナダで学校に通っており、ハーディープにはカナダに移住する計画があった」と続けた。
ハーディープ氏はUAEでトラック運転手として働いていた。ハーディープ氏は昨年結婚し、1人で家計を支えていた。もう1人の犠牲者、ハーデブ氏はモガ地区にあるバガ・プラナ村の出身で、18年間UAEで暮らし、石油・天然ガス産業の建設現場で働いていた。
ハーデブ氏の兄弟で同じくUAEで働くスクデブ氏は、遺体を見るまでハーデブ氏が亡くなったことが信じられなかったという。
スクデブ氏はアラブニュースの取材に対し、「彼のいない生活がどうなるか、予測するのは難しい」と述べ、「ハーデブは私にとって大きな支えで、彼のおかげで私はUAEに行くことができた。彼は主な稼ぎ手で、年老いた両親を支えていた」と続けた。
スクデブ氏は家族に対してこれまで行われたUAE政府の支援に感謝した。また、インド当局はUAEに対するフーシ派の攻撃を非難した。
インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外相は18日、UAEの外相と電話会談を行い、「このような容認できない行為に直面しているUAEとの強力な結束」を表明した。
インドの国連常駐代表を務めるT・S・ティルムルティ氏は19日の国連安全保障理事会で発言し、「罪のない民間人や民間のインフラに対するこのような攻撃は絶対に受け入れられない」と述べた。
ティルムルティ氏は、「攻撃は国際法に明白に違反しており、あらゆる文明的規範にも反している。このような凶悪なテロ行為に対して、安保理が一致団結して明確なシグナルを送ることが重要だ」と述べた。