
ワシントン:米国のジョー・バイデン大統領は1月31日にカタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド首長をホワイトハウスに迎えると、25日、報道官が発表した。
バイデン大統領と湾岸国カタールの首脳は、中東の安全保障と「世界のエネルギー供給の安定性確保」について議論すると、ジェン・サキ報道官が声明の中で述べた。
会談は、ウクライナを巡る西側諸国との緊張によりロシアが供給を絞った場合のエネルギー緊急対応計画を米国政府と欧州の同盟国が強化しようとしている中で行われる。
米国とEUの同盟国は、NATOや他の西側機関へ加盟しようとしている旧ソ連の隣国ウクライナに侵攻すると脅すことによって欧州の安定を揺るがそうとしているとして、ロシアを非難している。
EUはエネルギー供給の約40%をロシアから調達しており、米国政府と欧州の同盟国は代替エネルギー源を求めて世界市場を探し回っている。
米国の緊密な同盟国であるカタールは、莫大なガス備蓄を保有しており、世界最大の液化天然ガス輸出国だ。
バイデン大統領はまた、昨年の米国の撤退に続いて、米国市民、永住者、アフガニスタンの協力者をアフガンから安全に移送したカタールの米国に対する支援についても、首長に感謝の意を表明する予定だと、サキ報道官は述べた。
カタールは、20年近くに及ぶアフガニスタンでの戦争の終わりに、外交と退避の両面で重要な役割を果たした。
AFP