
ドバイ:アラブ首長国連邦は、イランと手を組むイエメンのフーシ派によるミサイル攻撃を受け、地域の緊張緩和のためにイラン政府との外交を継続しながら、防衛力を向上させる可能性があると、UAE外務省の高官が述べた。
UAEのラナ・ヌセイベ国連大使は25日、CNNに対し、この地域の商業・観光の中心地に対する初の攻撃となった2つの攻撃は、イエメンから行われたものであり、同組織への武器や資金の違法な流れを阻止する必要もあると、UAEの情報機関が示していると語った。
UAEを含むサウジアラビア主導の軍事連合は、フーシ派に武器を供給しているとしてイランを非難している。イラン政府と同組織は共にこれを否定している。
1週間前に首都で死者を出した攻撃の後に行われた24日の攻撃は、米軍部隊を受け入れているアブダビの基地を狙ったものだったが、アメリカ製のパトリオット迎撃ミサイルで阻止された。
ヌセイベ大使は、米国政府との間で安全保障に関する議論が行われていることを認めたが、詳細を明らかにすることは控えた。UAEは、米国の対ミサイル迎撃システムTHAADを使用している。
「このような攻撃を迎撃し、かわす能力は世界トップクラスだ」と、大使は述べた。「向上や改善、そして…さらなる情報協力はいつでも行われる可能性があり、これらは我々が(米国の)パートナーと共に検討している分野だと思う」
フーシ派をテロ組織に再指定するよう米国政府に要求しているUAEは、パートナーと共に、行き詰っている国連主導の平和への取り組みに向き合うよう、同組織への圧力を強化することも議論していると、大使は述べた。
「これは、フーシ派を再び制裁体制に加えることを意味する…追加の人物を加える可能性もあり、これは同組織への武器と資金の違法な流れを食い止めることになる」
フーシ派は、UAEが2019年にイエメンから大きく距離を置いた後、エネルギー産出地域で同組織と戦う部隊を支援している同国に罰を与えているのだと述べた。
フーシ派は、サウジとイランの代理戦争と考えられているこの戦争で、サウジアラビアに繰り返し攻撃を行っている。
ヌセイベ大使は、UAEが安全地帯となっている状態をフーシ派が損なうことには成功しないだろうと語った。
イランと関わりを持ってきたUAEは、緊張緩和を目指した外交を継続しながらも、イエメン紛争において「防御面からも、攻撃面からも」自国防衛を行う権利を保持すると、大使は述べた。
ロイター通信