
クウェート:クウェートは1月30日、アラビア湾岸諸国との外交的亀裂を修復するために提示した措置リストに対するレバノン側の回答について、現在検討中であると発表した。
クウェートのアフマド・ナーセル・アル・ムハンマド・アル・サバーハ外相は、回答を受け取ったことは「レバノン当局の前向きな一歩」であると述べた。
レバノン外交官トップのアブダラ・ブ・ハビブ氏が出席したアラブ外相会議の後の記者会見で、同外相が語った。
アフマド外相は先週ベイルートを訪れ、アラブア湾岸諸国との外交的亀裂を修復するための措置リストをレバノンの指導者らに提示した。
昨年10月、イエメンでの軍事衝突を批判するジョージ・クルダヒ氏(当時情報相)のコメントがテレビで放送された後、サウジアラビアとその同盟国はレバノンとの外交関係をストップした。
クウェートはベイルートから大使を呼び戻し、レバノンの代理大使には国外退去を求めた。
クルダヒ氏は対立を緩和するために11月に辞任した。フランスのマクロン大統領は、フランスとサウジアラビアは国交回復のために全面的に関与することに合意したと述べた。
アフマド外相は、「レバノンの次のステップを考えるために、クウェートとアラビア湾岸諸国の関係者がレバノン側の回答を検討することになる」と述べた。
同外相はレバノンが要求に対して「対話した」ことに感謝し、これは前向きな一歩であると述べた。
クウェートが提示した措置は、レバノンが前例のない財政危機に直面する中、同国とその近隣諸国との間の信頼を回復するための広範な取り組みの一環だ。
1月22日にレバノン側に提示した条件は、国連安全保障理事会決議(2004年に採択され、レバノンの非国家民兵組織の武装解除を求める決議1559を含む)の履行期限の設定などだ。
レバノン側の草案には「市民の平和と国家の安定を確保するため」国連決議を尊重することが表明されており、同国が「アラブ諸国を侵害する活動の発射台にはならない」と書かれている。
クルダヒ氏は辞任したが、レバノンと湾岸諸国の間には、主にイランが支援するヒズボラをめぐり緊張が続いている。
1月初め、サウジアラビアの在レバノン大使はレバノンの政党に対し、「国家のあらゆる側面においてヒズボラによるテロ覇権を終わらせる」よう呼びかけた。
また1月31日には、マロン派キリスト教総主教が、サアド・ハリーリ前首相が政界から身を引き、5月の議会選挙をボイコットすると決断したことを、延期を求める口実に使ってはならないと述べた。
ベチャラ・ブトロス・アル・ラヒ枢機卿は、ハリーリ前首相の決断には驚いたと述べ、選挙が「すべてのレバノン人の立場を表現する」ように、スンニ派がこれからも参加することを望むと述べた。
ハリーリ前首相の決断は選挙情勢を一変させ、国が直面する不確実性を増大させた。
アル・ラヒ氏は「この議会(選挙)の重要性を考えると、我々はこれを回避しようとする試みに立ち向かわなければならない」と述べ、新議会がミシェル・アウン大統領の後任を選出することになると指摘した。
ハリーリ前首相の決断については、「新たな現実を引き合いに出し、議会選挙の延期を推進する者がいることは許されない」と述べた。
誰のことについて言及しているのかは明言しなかった。
レバノンの2018年の選挙では、ヒズボラと、アウン大統領を含むその同盟が過半数を占めた。敵対勢力は5月にこれを覆すことを望んでいる。
アル・ラヒ氏はヒズボラに批判的で、ヒズボラは地域紛争に引きずり込むことでレバノンに害を与えてきたと述べている。
レバノンの主要政党はいずれも選挙の延期を要求していないが、多くのオブザーバーは、これが多くの有力者の意向に沿うものであると考えている。
欧米諸国は、選挙が予定通り行われることを望んでいる。
ハリーリ前首相は、スンニ派コミュニティに分断を残すことになる。
1月28日には、ハリーリ前首相の兄のバハー氏が政界入りを示唆し、父ラフィク・アル・ハリーリの「旅を続ける」と述べた。
バハー氏は候補者を支援する予定だが、自らは出馬しない。
AFP/ロイター