
ベイルート:戦争監視団によると、シリア南部の都市で金曜日、数百人が生活環境の改善と民主化を求めて街頭に立ち、政府支配地域内での珍しい抗議デモが行われた。
英国拠点のシリア人権監視団によると、当局が60万世帯を補助金制度から除外した後、スワイダーに5日連続で集まった300人以上の抗議者たちは、これまでで最大の集会を開いた。
地元のメディアネットワークSuwayda24が放送したビデオ映像では、若い男性が喝采するデモ隊に向かって「私たちは市民的で公正な民主的国家を望んでいます」と語った。
映像には、スワイダーを中心地とする宗教的少数派ドゥルーズ派の旗を掲げるデモ参加者の姿が映っている。
ある動画では、ドゥルーズ派の伝統的な衣装を着た老人が、物価上昇を嘆いていた。
「私たちは生きることも権利を手に入れることもできません。ガソリンもディーゼルもありません」と彼は群衆に語った。「私たちは、私たちの尊厳と権利を保証してくれる祖国で暮らしたいのです」
治安部隊を厳重に配備し主要道路を封鎖したにもかかわらず、集会は進められた。
今月初め、国民の90%が貧困層である同国において、政府は多くの人々を補助金制度から除外した。
除外された人々は低価格の食料や石油を手に入れられなくなり、この措置はシリアの政府支配地域内からの珍しい抗議と批判を引き起こした。
Suwayda24のノール・ラドワン氏がAFPに語ったところによると、ほとんどのデモ参加者は生活環境の改善を求めて初めて街頭に立っており、一方では民主化を求める人々もいた。
2020年にスワイダーで同様の問題をめぐる小規模な抗議デモが行われた。
しかし、戦前のシリアの人口の3%未満を占めるドゥルーズ派は、国内の対立にはあまり関与していなかった。
スワイダーは10年にわたる戦争の戦闘をほぼ免れており、散発的なジハード主義者の攻撃に直面して撃退したのみだ。
シリアは、欧米の制裁、新型コロナのパンデミック、自国通貨の暴落によって、経済危機に陥っている。
AFP