チュニス:US 駐チュニジア米国大使館は火曜日、司法最高評議会の解散を懸念し、米国政府高官がチュニジアの市民グループ代表と会談したと発表した。カイス・サイード大統領に対する国際的な圧力が強まっている
サイード氏は先週、評議会を解体し、サイード氏から独立して活動できる機関が一つ失われた。こうした同氏の一連の動きに、反対派からはクーデターとして批判する声が上がっている。
米国大使館は声明で、米国次官補のカレン・ササハラ氏とクリストファー・ル・モン氏がチュニジアの市民グループ代表と会談し、最近の政治・司法情勢について議論したと発表した。
「チュニジアのサイード大統領の法令を憂慮している。先週、我々は考えを同じくする同盟国とともに、いかに独立した司法が透明性の高い効果的な民主主義の根幹をなすかということを強調した」と国務省のネッド・プライス報道官が前日に述べていた。
チュニジア大統領は日曜日、大統領による裁判官の免職や昇進の阻止を可能にする法令を発表した。司法への支配力を強め、昨年夏に行政権を掌握した氏の権力固めを後押しした。
司法機関に関するサイード氏の発表を受け、反対派には激しい憤りが巻き起こり、民主主義の同盟国は警戒心を抱いた。
一方大統領府は、国営ラジオの臨時責任者を務めていたチョクリ・チェニティ氏をサイード氏が解任したと声明で発表した。
サイード氏は9月、国営ラジオ「Radio Tunisienne」の臨時責任者にチェニティ氏を任命していた。同氏はチェニティ氏の後任を任命していない。
ロイター