
テルアビブ:イスラエルの国営航空会社エル・アルが日曜、イスラエル沿岸の都市テルアビブと、エジプトの紅海リゾート地シャルム・エル・シェイクの間で、初の直行便の運航が始まったことを発表した。
エル・アル航空は声明で、子会社サンドールが運航する5193便が、グリニッジ標準時07:15にベン・グリオン国際空港を出発したと述べた。
テルアビブとカイロの間では、エジプトが1979年にアラブ諸国として初めてイスラエルと和平協定を結んで以来、長い間直行便が運航されている。
両国は最近、結びつきを強めてきた。
イスラエルのナフタリ・ベネット首相は6月の政権発足以来、2度にわたりエジプトを訪問しており、9月にはアブドゥル・ファッターハ・エル・シーシ大統領と面会した。
10月上旬には、エジプトの国営航空会社であるエジプト航空のロゴが入った飛行機がイスラエルに初めて着陸した。イスラエル航空管理局はこのフライトを「歴史的」と表現している。
それ以前は、エジプト航空の子会社エアシナイの運航するエジプト発イスラエル行きの便が、イスラエル路線専用に運航されていて、機体の外装にエジプト国旗は表示されていなかった。
エジプト国内には、ユダヤ国家との関係に反対する声もまだある。
イスラエルによるパレスチナ自治区占領に反対する「ボイコット・投資撤収・制裁」運動のエジプト支部は、シナイで近日開催が予定されているイスラエル主催の2つのダンスフェスティバルをボイコットするように呼び掛けている。
2020年まで、アラブ諸国の中でイスラエルとの国交を正常化していたのは、エジプトとヨルダンだけだった。
同年、バーレーン、モロッコ、アラブ首長国連邦が加わり、いずれも現在、イスラエルへの直行便を運航している。
AFP