
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトは、この数日間に欧州の国スウェーデンのいくつかの地域での暴動につながった、同国の右翼過激派グループによるイスラムの最も神聖な書コーランの冒涜を非難した。
エジプト外務省は声明の中で、「この事件は、移民一般、とりわけイスラム教徒」を煽り立てるために使用される「右翼過激派の常習行為の一つである」と述べている。
エジプト政府は「宗教的原則と信仰」に対するこれらの「暴行」を拒絶する、と同省は表明している。信教の自由は基本的人権であり、尊重されなければならない、とも述べている。
エジプトは冷静になるように呼びかけ、すべての当事者に「寛容、他者の受容、人々の平和的共存という共通の基準を堅持し、扇動や憎悪の呼びかけを拒絶し、社会の安定、安全、平安を損なうことになる暴力行為、破壊行為、挑発行為をやめる」ことを促した。
先週の木曜日に当たる4月14日、デンマークのストラム・クルス(ハードライン)党指導者であるラスムス・パルダン氏は、スウェーデン南部の都市リンシェーピングにおいて、警察に保護されながら、コーランを燃やした。
アル・アズハル大学は、「高貴なるコーランを燃やすこと、そして人々の尊厳、信仰、宗教を尊重する必要性を規定するすべての国際法と国際規約に違反しているにもかかわらずこの恥ずべき行為を意図的に繰り返すこと」を非難した。
アル・アズハル大学は、「宗教の神聖性を侵害することは、表現の自由の問題ではなく、人間の価値を無視し、人間の行動を暗黒時代に引き戻す、文明化されていない野蛮な背教行為であることを確認する」という表明を繰り返した。
アル・アズハル大学は、このような冒涜を防止し、「イスラム教徒がその生活を送る社会において宗教儀礼を実践する権利を保護する上で必要な保証を確保する」ために国際法を起草することの呼びかけも繰り返した。
アル・アズハル大学は、「聖コーランは全人類の指針の書であり続け、その神聖性が損なわれることはない」と表明した。
この事件は世界中で広く非難された。