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パレスチナ人会葬者への殴打はアパルトヘイトを想起:ツツ財団

エルサレムでのアルジャジーラ記者シリーン・アブアクラさんの葬儀中、遺族と友人たちがひつぎを運んでいたとき、イスラエル警察との衝突が発生した。(2022年5月13日撮影)(ロイター)
エルサレムでのアルジャジーラ記者シリーン・アブアクラさんの葬儀中、遺族と友人たちがひつぎを運んでいたとき、イスラエル警察との衝突が発生した。(2022年5月13日撮影)(ロイター)
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15 May 2022 04:05:32 GMT9
15 May 2022 04:05:32 GMT9
  • ツツ大主教が我々に教えてくれたように、暴力や人権侵害の加害者は、自分たちの目標を前進させているつもりでも、実際には自分たちの人間性や高潔さを損なっている

ヨハネスブルグ:イスラエル警察がパレスチナ人ジャーナリスト、シリーン・アブアクラさんの葬列に突進したことは、アパルトヘイト時代の南アフリカの暴力を「想起」させる、と故デズモンド・ツツ大主教の財団は14日、発表した。

「エルサレムで行われた、殺害されたジャーナリスト、シリーン・アブアクラさんの葬儀で、イスラエルの警官隊がひつぎを担いでいた人たちを攻撃する場面を見て、思い出したことがあり、ぞっとした。それは、我々が自由を得るために闘っていた頃、南アフリカの反アパルトヘイト活動家の葬儀で会葬者に行われた残虐行為だ」。デズモンド・ツツ財団のディレクター、マンフェラ・ランフェレ氏は声明でそう述べた。

「ツツ大主教が我々に教えてくれたように、暴力や人権侵害の加害者は、自分たちの目標を前進させているつもりでも、実際には自分たちの人間性や高潔さを損なっている」と同氏は話した。

ランフェレ氏は、アブアクラさんが11日にイスラエルが占領するヨルダン川西岸で取材中に頭部を撃たれたことについて、イスラエルの警官隊に「責任があるのは明らかだ」と付け加えた。

「彼女の葬列を攻撃して状況をさらに悪化させることは、正義の炎をガソリン缶で消そうとするようなものだ」と同氏は話した。

他の南アフリカ人たちも、イスラエルの警官隊が13日にひつぎを担ぐ人たちを攻撃した後、国際的な抗議に加わった。
政治アナリストのエウゼビウス・マッカイゼ氏はツイッターで、このような暴力を嫌というほど知っていると述べた。

「南アフリカ人にはそういう記憶がある。アパルトヘイト警察も、我々を殺した後、葬儀で我々を攻撃することを好んでいた」と同氏は書いた。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、イスラエルが、ガザや占領しているヨルダン川西岸、イスラエル国内のパレスチナ人に対してアパルトヘイト犯罪を犯していると非難している。

ノーベル平和賞受賞者のツツ氏は、生涯を費やして不正と闘い、その中でパレスチナの国家の地位を求めていたが、昨年末に亡くなった。

イスラエル警察本部長は14日、アブアクラさんの葬儀での警官の行為に対する調査を命じた。

「イスラエル警察本部長は公安相と連携し、この事件の調査を行うよう指示した」という声明をイスラエル警察は出した。

警察はジャーナリストの遺族と葬儀の手配を調整していたが、「暴徒が式典を妨害し、警察に危害を加えようとした」という。

「他の作戦中の事件と同様であり、警官が暴徒の暴力にさらされた後、警察によって武力が行使された事件であることは確実だ。イスラエル警察は葬儀中に起きた事件を調査する予定だ」と補足された。

スペイン外務省はツイッターで、葬儀での「イスラエル警察による過剰な暴力の行使」を示す場面を「全く受け入れられない」と投稿した。

ドイツのアナレーナ・ベーアボック外相は「葬儀を平和に尊厳を持って行えなかったこと」に大きな衝撃を受けたと表明した。

AFP

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