
エルサレム:パレスチナ過激派が18日にイスラエル南部の都市に向けてロケット弾を発射したのを受けて、イスラエルは空爆を行った。イスラエル軍が発表した。この地域はここ数カ月、比較的穏やかだった。
ガザやイスラエルで死傷者が出たという緊急報告はなかった。イスラエルは、アシュケロン市に向けて発射されたロケット弾を迎撃した。空襲警報が発せられ、住民は防空壕に避難した。
イスラエルは、ガザを支配するイスラム過激派組織ハマスがロケット弾を発射したと発表した。ハマスはすぐには返答せず、ガザの他の過激派組織も犯行声明を出さなかった。
イスラエル軍は声明で「ロケット弾攻撃に対応して、イスラエル国防軍の航空機がガザ地区にあるテロ組織ハマスの複数の標的を攻撃した」と発表した。
イスラエルとパレスチナ武装勢力が11日間交戦した2021年5月以降、イスラエルとガザの境界線は比較的穏やかだった。
18日の越境攻撃は、より広範囲にエスカレートする前兆には見えないが、占領下にあるヨルダン川西岸地区とイスラエルではここ数カ月、暴力行為が増加している。
17日、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区ジェニンでパレスチナ武装勢力3人を殺害した。この地区では、同地区出身の男がイスラエルの通りで致死的攻撃を複数回行って以降、軍による急襲が増えている。
ハマスは、殺害された武装勢力の1人はハマスのメンバーだと主張している。パレスチナの組織「イスラム聖戦」のメンバーを誘い込んでいる別の武装勢力は、死亡した武装勢力は自分たちの組織のメンバーだと主張している。
東エルサレム、ヨルダン川西岸地区、ガザでのパレスチナ国家樹立を目指した、米国の仲介による和平交渉は2014年に決裂し、復活の兆しはない。
米国のジョー・バイデン大統領は7月の中東訪問で、イスラエル、パレスチナの指導者らと会談する予定だ。
ロイター