
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメン国防省の発表によると、フーシ派による直近の3日間の攻撃により、4人のイエメン兵士が死亡、17人が負傷した。国連の仲介による停戦にさらなる打撃を与えるものとなった。
同省によると、フーシ派は火曜日、水曜日、木曜日に、国内のかつての激戦地において停戦協定に288回違反した。
また、イエメン軍は新たな地域を支配しようとするフーシ派による試みの多くを押し返し、ホデイダ県、タイズ県、マアリブ県、ハッジャ県、ジャウフ県、ダーリウ県ではフーシ派によるドローンやミサイルの攻撃を受けたという。
フーシ派による攻撃の大半(80回の違反)は、ホデイダ県にある紛争中のヘイズ地区で発生し、次いで多かったのがタイズだった(65回)。タイズでは、フーシ派が爆発物を搭載したドローンや中・重機関銃で政府軍を攻撃し、4人の兵士が死亡、17人が負傷した。
先週土曜日以降の軍の死者は合計9人となった。
イエメン軍報道官のアブドゥ・アブドゥラー・マジリ准将はアラブニュースに対し、フーシ派による違反にもかかわらず同軍は引き続き停戦を遵守していると述べ、国際社会に対しフーシ派に攻撃停止への圧力をかけるよう繰り返し訴えた。
「テロ集団のフーシ派は、国際合意を明らかに無視し、更新された停戦協定を数百回破った。攻撃により軍に多くの犠牲者が出た」とマジリ准将は述べた。
違反の報告が確証されているにもかかわらず、国連や国際支援機関は、停戦中に人的被害が大幅に減少し、重要な人道支援は全国の困窮者に行き届いたとしている。
サヌアでは、フーシ派が戦場で死亡した5人の将校の軍葬を行った。
フーシ派が支配する地域では過去2ヶ月の間に同様の軍葬において数十人のフーシ派兵士の遺体が埋葬された。
4月2日に発効した停戦の結果、敵対行為が減少しただけでなく、サヌア空港からの商用航空便が6年ぶりに再開し、少なくとも12隻の燃料船がホデイダ港に入港した。
しかしフーシ派は、イエメン政府との2回の協議や高まる国際的圧力にもかかわらず、停戦協定の内容の1つであるタイズ市の包囲の解除を実行していない。
別の動きとして、EUは土曜日、イエメン南部の都市アデンの地元当局に対し、先週ジャーナリストのサベル・アル・ハイダリ氏を暗殺した人物を見つけるよう求めた。
イエメン情報省の職員で日本の報道機関の記者だったアル・ハイダリ氏は、アデンにおいて即席爆発装置に車ごと爆破され焼死した。
EUはツイッターに「EUは、アデンで水曜日に発生したジャーナリストのサベル・アル・ハイダリ氏の殺害を非難する。事件の捜査と犯人の裁きを当局に求める」と投稿した。