
ダマスカス:シリアは20日、友好同盟国ロシアを支持してウクライナとの関係を断つと発表し、このような動きはウクライナ政府による同様の動きへの対応だと述べた。
「シリア・アラブ共和国は、互恵主義の原則に則り、ウクライナ政府の決定に対応して、ウクライナとの外交関係を断つことを決定した」と、匿名のある外務省関係者が国営通信社サナに語った。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、シリアがウクライナ東部のドネツクとルガンスクのロシアが支援する分離独立共和国を承認したことを受けて、既に先月末にシリアとの関係を断つことを発表している。
「ウクライナとシリアの関係はもはやなくなる」と、当時、ゼレンスキー大統領は述べた。
2月にロシア政府が独立を承認したドネツクとルガンスクの分離独立国家は、2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻の中心となったドンバス地方に位置する。
シリアは、ロシアを除き、その独立を承認した初の国となった。
10年に及ぶ内戦でロシアの支援に大きく頼ってきたバッシャール・アサド大統領の政府は、2018年に既にロシアが支援する他の2つの分離独立共和国を承認していた。
アブハジアと南オセチアは、1991年にソ連から独立したグルジアの一部として国際的に認められているが、ロシアと他の一握りの国々は、その独立を承認している。
AFP