
カイロ:アラブ連盟は、ロシアの外務大臣が24日にカイロの連盟本部で演説を行うと発表した。ロシアは数日前に、イランが開催した首脳会談に出席したばかりだ。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相はアラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務総長と22の加盟国の代表と面会する予定、と連盟は21日に述べた。
19日にはイランのイブラヒム・ライシ大統領が首脳会談を開き、ロシアのウラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が出席した。
会談の名目上のテーマはシリアの紛争だった。イランとロシアはシリア政府側を支援し、トルコは反体制派を支援している。
ロシアが2月にウクライナに侵攻したことを受け、テヘランでの会談では侵攻の世界経済への影響も議題の中心となった。
プーチン大統領は19日、トルコからの穀物輸出のための議論で「進展」があったと述べた。エルドアン大統領とライシ大統領との会談後、プーチン氏は、進展が得られるかどうかは西側の譲歩する姿勢次第だと語った。
NATO加盟国であるトルコは、ロシア・ウクライナ双方との良好な関係性に基づき、穀物の安全な輸送方法について合意を見出そうとしている。
ウクライナの戦争によって、アラブ諸国では食料不足が起きている。アラブの多くの国は、旧ソ連の一部だったウクライナからの小麦輸入に大きく依存している。
テヘランでの首脳会談の数日前には、米国のジョー・バイデン大統領が中東を歴訪したばかりだった。
バイデン大統領とイスラエルのヤイール・ラピード暫定首相はエルサレムにおいて、新たな安全保障条約を発表した。米政府はイランの核兵器入手を断固阻止するとの記述が盛り込まれている。
アラブ諸国の一部はイランと緊張状態にあり、シリアでの戦争など、地域の紛争に関与しているとして非難している。
AFP