
カイロ:ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、外交的孤立とウクライナ侵攻に対する西側の制裁を打破するため、カイロに滞在しエジプト政府関係者と会談している。
ロシア国営放送RTによると、ラブロフ外相は土曜日遅くにカイロに到着し、エチオピア、ウガンダ、コンゴ民主共和国にも立ち寄るアフリカ歴訪の最初の行程となった。
エジプト外務省によると、サーメハ・シュクリ外相は日曜日の朝、ラブロフ外相と会談した。
ロシアの首席外交官は、日曜日の後半にアラブ連盟のアーメド・アブール・ゲイト事務総長と会談する予定であった。また、彼は汎アラブ組織の常任代表に挨拶する予定であるとRTは報じた。
アラブ世界で最も人口の多い国であるエジプトは、2月にウクライナで戦争が始まって以来、モスクワと西側の両方と密接な関係を維持し、どちらかの側につくことを拒否している。エジプトは世界最大の小麦輸入国のひとつであり、その多くはロシアとウクライナから輸入している。
エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と個人的に親密な関係を築いている。両首脳はここ数年、二国間関係を大幅に強化している。
ラブロフ外相のカイロ訪問は、ロシアの国営原子力企業であるロスアトムが先週、エジプトで建設中の4炉式発電所の工事を開始したことによる。
AP