
ワシントン:ジェフ・ベゾスのブルー・オリジンが木曜、同社6回目の有人宇宙飛行で、初のエジプト人とポルトガル人を含む6人を宇宙へ打ち上げた。
今回の飛行ミッション「N-22」では、準軌道飛行用ロケット「ニューシェパード」が、現地時間午前8時58分(GMT 13時58分)頃、テキサス州西部の砂漠にあるブルー・オリジンの基地から発射された。
この自律制御で飛行する再使用可能なロケットは、国際的に認められている宇宙との境界線である、海抜62マイル(100km)のカーマンラインの上空にクルーカプセルを送り出した。
カプセルが惰性で最高地点まで上昇すると、乗員たちは数分間の無重力状態を体験した。ライブストリーム配信では、1人の乗組員の「私は浮いている!」という声が聞かれた。
ロケットとカプセルは別々に基地に帰還した。カプセルの着陸には巨大なパラシュートが使用された。ミッションは打ち上げから約11分後に完了した。
乗組員の中には、エジプト人エンジニアのサラ・サブリー氏と、ポルトガル人起業家のマリオ・フェレイラ氏もいた。いずれも、自国では初めて地球を離れた者となった。
また、YouTubeで5,700万人以上のフォロワーを誇るスポーツ&コメディチャンネル「Dude Perfect」を共同創設した5人のうちの1人、コビー・コットン氏も乗り込んでいた。
ブルー・オリジンの広報担当者は、6人の乗組員全員が有料の乗客であることを認めている。ただし、サブリー氏の席は、非営利団体「Space for Humanity」がスポンサーとなって提供されたものだった。
ブルー・オリジンは、搭乗チケットの価格を明らかにしていない。
過去の飛行では、スタートレックの伝説的俳優ウィリアム・シャトナー氏など、有名人のゲストが無料で搭乗している。
AFP