アラブニュース
ジェッダ:合意復活が間近との期待が高まる中、イランとの新たな核合意の最終案が米国とイランの両政府に送付された。
EUは火曜日、両国政府からの迅速な返答を期待すると述べた。EUのピーター・スタノ外交担当報道官は、「さらなる交渉の余地はない」とした。「これが最終案だ。イエスであれノーであれ決定を下す時が来た。全関係者が迅速にその決定を下すことを期待する」
イランへの経済制裁の緩和と引き換えに同国の核開発を縮小するために2015年に諸大国との間で締結された「包括的共同行動計画」の復活に向けてウィーンで行われていた協議が月曜日に終了した。当初の合意は2018年に米国が離脱し制裁を再開したことで崩壊した。
イギリス、中国、フランス、ドイツ、イラン、ロシア、(間接的に)米国は先週、この問題に関する協議を数ヶ月ぶりに再開した。EUが調整した交渉は2021年4月に始まったが、今年3月に行き詰まっていた。
EUのジョセップ・ボレル外交政策上級代表は、「交渉可能なことは全て交渉され、最終案に盛り込まれている」と述べた。「しかし、専門的な問題やパラグラフの一つ一つの裏側に、両国政府によって下されるべき政治的決定が存在している」
核合意復活までには重要な課題が依然として残っている。欧州はイランに対し、イランで発見された未申告の核物質に対する国際原子力機関による調査に関連したものなど、当初の合意の範囲外にある「非現実的な要求」を取り下げるよう求めた。
イラン側首席交渉官のアリ・バゲリ・カニ氏は政治的協議のためにテヘランに戻ったが、最終決定は最高指導者アヤトラ・アリー・ハメネイ師によって下される。
米国は、新たな案は「合意に至るための最良かつ唯一の基礎だ」と述べた。国務省は、「我々の立場は明確だ。EUの提案に基づいて迅速に合意を締結する用意がある」と述べ、合意復活はイラン次第であるとした。「彼らは相互履行に戻る用意があると繰り返し言っている。有言実行となるか見てみようではないか」