
ユダヤ人3名がアラブ人との同乗を拒否
輸送会社「運転手が『人種差別的企み』に惑わされた」
アラブニュース
ロンドン:ユダヤ人乗客からの苦情を受け、50人のパレスチナ人労働者がバスから降ろされるという人種差別事案を受け、イスラエルの公共輸送企業が謝罪声明を出した。
テルアビブ郊外の超正統派の地区から乗り込んで来た3人のユダヤ人が、アラブ人との同乗を拒否したというこの件に関する報道がなされ、議論が巻き起こった。
バスの運営会社であるTnufaは、3人のユダヤ人乗客の内の1人が運転手をだまし、自身を運輸省の職員だと信じ込ませた上で運転手を脅迫したと伝えた。
BBCの報道によると、このバスはイスラエル人とパレスチナ人がヨルダン川西岸地区を行き来するのに利用しており、またイスラエルの法律により人種差別的なサービスは禁じられているという。
Tnufaは、運転手の経験が浅く、「人種差別的な企み」に惑わされたと伝えた。また、ユダヤ人乗客の1人が、そのバスのルートからアラブ人を追放する必要があると運輸省が命じたとする嘘の主張を行ったという。
「新人の運転手によると、彼はこの詐称者と口論になり、詐称者は、即座にその指示に従わなければ失職するか、多額の罰金が科される可能性があると彼に言ってきたようだ」とTnufaは伝えた。
「大変残念な当事案に見舞われた乗客の皆様に、弊社としてお詫び申し上げます」と、Tnufaのミカエル・コピロフスキーCEOは声明で伝えた上で、「弊社に所属する運転手と職員の多くはアラブ人です」と付け加えた。