• 銃撃事件は、イスラエルがガザ地区で一連の空爆を行い、イスラム聖戦過激派幹部3人とその他10人が死亡したことを受け、緊張の高まりが頂点に達している中で起こった

エルサレム： イスラエル軍が水曜、占領下にあるヨルダン川西岸地区で、部隊に対し発砲したパレスチナ人2人を殺害したと発表した。同地区では、ほぼ毎日のように同じような暴力事件が起こっている。

この銃撃事件は、火曜にイスラエルがガザ地区で一連の空爆を行い、イスラム聖戦過激派幹部3人と、女性や子供が大部分を占めるその他の10人が死亡したことを受け、緊張の高まりが頂点に達している中で起こった。パレスチナ人過激派は報復を誓っており、イスラエルは敵対行為のさらなる激化に備えると述べている。

イスラエル軍は、イスラエル南部の住民に対し、防空施設の近くから離れないように指示した。ガザ地区のパレスチナ人過激派による攻撃に備え実施された学校の休校は、2日目もまだ続いている。

軍によると、ヨルダン川西岸地区北部のパレスチナ人の町カバティヤで行われた軍による急襲中に、武装したパレスチナ人が部隊に発砲したという。部隊は応戦して2人を殺害し、銃器を押収した。

パレスチナ保健省は、殺害された男性をアーメッド・アサフ（19歳）およびラニ・カタナート（24歳）と特定した。

この2人をメンバーと主張する過激派組織は今のところいない。

イスラエルは1年以上前からほぼ毎日のように急襲を行い、パレスチナ人武装勢力の容疑者を拘束してきた。容疑者には、イスラム聖戦のメンバーが多く含まれている。ヨルダン川西岸地区北部の都市ジェニンとその周辺地区が、パレスチナ人過激派の活動拠点として浮上しているため、頻繁にそのような襲撃の標的となっている。

イスラエルは、ヨルダン川西岸地区での襲撃について、過激派のネットワークを解体し、将来の攻撃を阻止することが目的としている。

AP通信の集計によると、2023年の年初以来、占領下のヨルダン川西岸地区で少なくとも107人のパレスチナ人（約半数が過激派）が、イスラエルの銃撃によって殺害されている。イスラエル人を狙ったパレスチナ人による攻撃では、少なくとも20人が死亡している。

イスラエルは1967年の戦争でヨルダン川西岸地区を占領した。パレスチナ人は同地区を、東エルサレムおよびガザ地区と共に、将来の独立国家のための領土として求めている。

AP