
バグダッド:シーア派の有力な聖職者と、イランにおける彼の敵対勢力に関して発生しているここ数年で最悪の政治危機をめぐって、イラクの財務相が火曜日に辞任したと政府関係者2名が語った。
規制に基づき匿名を条件に語ったこの当局者によると、アリ・アラウィ財務相は火曜日の閣議で、現在の政治状況に抗議するために辞任したという。イフサン・アブドゥル・ジャバール石油相が財務相を代行するという。
アラウィ財務相の決定が下されたのは、シーア派の有力指導者ムクタダ・アル・サドル氏の政治連合のメンバーが議員を辞職し、同氏の支持者がバグダッドの国会議事堂を襲撃した数週間後のことだ。アル・サドル氏はその後、議会を解散して選挙をすぐに実施するよう要求した。
アル・サドル氏は昨年10月の選挙で最大議席を獲得したが、イランと連携する敵対勢力を除く連立政権の樹立には失敗した。
イランの支援を受けた政治連合「調整枠組み」(Coordination Framework)に所属するアル・サドル氏の政敵は、議会を招集して解散させなければならないと以前述べていた。「調整枠組み」のメンバーは、アル・サドル氏支持者による国会襲撃を「クーデター」と呼び、政府を支持するデモを開催している。
イラクの政治が解決策を見出せないまま10ヶ月経過した。これは、2003年にアメリカ主導で政治秩序がリセットされて以来最長の期間になる。
AP