
ベイルート: シリアのイドリブ州における親政府軍と過激派間の激しい戦闘により、一晩で少なくとも39人の戦闘員が死亡した、と内戦監視組織が木曜日に伝えた。
空襲、砲撃、地上戦闘を交えたこの激戦により、日曜日にロシアが発表した停戦がシリア反体制派最後の主要拠点であるイドリブでさらに葬り去られることになった。
政府と同盟軍は2つの村を奪還し、戦闘の鍵を握る都市、マアッラト・アン=ヌウマーンに向けて前進した、とシリア人権監視団が伝えた。
英国に本拠を置く同シリア内戦監視団によると、戦闘は最近の軍事情勢においてシリア政府による軍事攻撃の主要標的であるマアッラト・アン=ヌウマーン南部地域で水曜夜に激化した。
この戦闘で少なくとも22人の反政府戦闘員が殺された。その大半が、シリアの事実上の元アルカイダ支部からの戦闘員を含む組織「ハイアト・タハリール・アッ=シャーム」の戦闘員だった。
政府軍と新政府派民兵組織の兵士も17人死亡した、と同監視団代表のラミ・アブデル・ラーマン氏が伝えた。
政府軍は現在、バシャール・アサド大統領政権に反対する勢力の支配地域の1つであるマアッラト・アン=ヌウマーンからわずか7キロメートル(5マイル未満)まで来ている、とラーマン氏は付け加えた。
紛争が始まって9年近く経つが、反体制抗議運動は同州のいくつかの町でまだ行われている。
イドリブ市内でも水曜日の空爆で18人の民間人が死亡している。これにより、ロシア政府と反政府勢力を支持するトルコ政府の仲介による停戦が崩壊した形となった。
この戦闘によりここ数週間で数十万人の民間人が家を追われ、厳しい冬の天候に晒されている。
AFP