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イラン体制によるアミニ事件デモの弾圧で1週間に70人以上が死亡

マフサ・アミニさんが道徳警察による拘束下で死亡した事件を受け、イランにおける女性の扱いに対して行動を起こすよう国連に求めるデモ参加者たち。2022年11月19日、ニューヨークの国連本部の近く。
マフサ・アミニさんが道徳警察による拘束下で死亡した事件を受け、イランにおける女性の扱いに対して行動を起こすよう国連に求めるデモ参加者たち。2022年11月19日、ニューヨークの国連本部の近く。
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23 Nov 2022 03:11:59 GMT9
23 Nov 2022 03:11:59 GMT9
  • 体制の司法当局によると、デモの際に逮捕された外国人は40人に上る

パリ/テヘラン:マフサ・アミニさんの死に端を発したデモに対するイランの治安部隊による弾圧により、この1週間だけでクルド人地域の56人を含む72人が死亡した。人権団体が22日に明らかにした。

アミニさん(22)が道徳警察に拘束された後に死亡した事件をきっかけに9月中旬に勃発したデモは、イランの聖職者指導部にとって1979年の革命以来最大の挑戦となっている。

民族、社会階層、州の境界を越えてデモが広がる中、当局は弾圧を強化することで対処しており、国際的な非難の声が上がっている。

イランはまた、隣国イラクにある拠点からデモを扇動しているとして、亡命クルド人反体制派勢力に対するミサイルやドローンによる連続的な越境攻撃を開始した。

直近では22日に攻撃が実行された。

ノルウェーを拠点とする団体「イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)」が発表した最新の数字によると、これまでにイラン全国でデモの際に治安部隊に殺害された人は416人に上る。

また、この1週間だけで72人が死亡したとされている。

そのうち56人は、ここ数日デモが急増している西部のクルド人地域での死者だという。

マハーバード、ジャヴァーンルード、ピーラーンシャフルなど、イラン西部のクルド人地域のいくつかの町では大規模なデモが発生している。

その多くはそれ以前のデモで殺害された人々の葬儀をきっかけに始まっている。

イランのクルド人地域を注視しているノルウェーの人権団体「ヘンガウ」は、イランの治安部隊がデモ隊を直接機関銃で銃撃したり住宅地に向かって砲撃したりしていると非難している。

同団体によると、ジャヴァーンルードでは21日だけで5人が死亡している。

週末に弾圧で殺害された人々の葬儀に数千人が集まった後のことだという。

同団体は、この1週間でイランの9都市で42人のクルド人が殺害されたことを確認したとしている。

ほぼ全員が直接銃撃されて死亡したという。

人権監視団体はまた、デモが激化した21日にイラン当局が全国的にモバイルインターネットを遮断したとして非難している。

人権監視団体「ネットブロックス」によると、「3時間半におよぶモバイルデータ停止」を経て、現在モバイルインターネットは復旧しているという。

ワールドカップに出場中のサッカーイラン代表チームが国歌斉唱を拒否したのも、ちょうどインターネットが遮断されていた時だった。

表現の自由の擁護団体「アーティクル19」は、「インターネットの障害・遮断の報告が全国から届いているのと共に、国家による行き過ぎた残虐行為の報告がクルディスタン州から相次いでいる」と警告を発した。

一方ヘンガウは、デモ参加者たちが一人のデモ参加者の体から散弾のペレットをナイフで取り除こうとしている様子をとらえた動画を投稿し、人々は逮捕されるのを恐れて病院に行きたがらないと説明した。

IHRがまとめた数字によると、イランの治安部隊による弾圧で殺害された人々の半数以上は、少数民族が多く住む州で死亡している。

スンニ派の少数民族バルーチ人が多く住む南東部のスィスターン・バルーチェスターン州では126人が死亡している。この州では個別にデモが発生していたが、やがて全国的なデモに合流した。

一方、クルディスタン州では48人、西アゼルバイジャン州では45人、ケルマーンシャー州では23人が死亡している。いずれもクルド人が多く住む地域である。

IHRのマムード・アミリ・モガダム代表は、「少数民族のクルド人やバルーチ人に属する民間人デモ参加者の組織的殺害は人道に対する罪に該当する」と語った。

主にスンニ派であるクルド人は、しばしば国家を持たない世界最大の集団とされる。

イランでは最も重要な非ペルシャ人少数民族集団の一つであり、隣国のイラクやトルコのほかシリアでも大きな少数民族集団を形成している。

一方、体制の司法当局によると、デモの際に逮捕された外国人は40人に上る。

ニュースウェブサイト「ミザンオンライン」は、「最近の暴動に関与した外国籍の40人が逮捕された」という司法当局のマスード・セタエシ報道官のコメントを伝えた。

イラン当局は、アミニさんの死をめぐるデモを扇動しているとして欧米諸国を繰り返し非難している。

9月に現在のデモが発生する以前から既に、二重国籍者を含む多くの欧米人がイランで拘束下にあった。

フランスの教職員組合職員のセシル・コーラー氏とパートナーのジャックス・パリス氏は5月に拘束された。

今年行われた教職員のストライキの後だった。

フランスの労働組合関係者によると、二人はスパイ容疑で起訴され、逮捕後は別々に拘留されているという。

セタエシ報道官によると、「二人のフランス人スパイは現在も拘留されており、彼らの裁判は最終判決段階にある」

国営テレビは10月上旬、拘留されている二人のフランス人による「スパイ行為の自白」とされるものを放送した。

フランス政府は、この「自白」を放送したことは「恥ずべき、極めて不快な行為であり容認できない」と非難し、この二人は初めての「国家の人質」であるとした。

イランでは他に5人のフランス国籍者が拘留されている。

セタエシ報道官は、イランの裁判所がアミニ事件のデモに関与したとして2500人近くに有罪判決を下したことを明らかにした。

「これまでに全国で2432人に予備的判決が言い渡されている」

「それに加え、1118人が起訴され首都テヘランで裁判を待っている」

これまでに言い渡された判決が予備的判決となっているのは、最高裁判所への上告が行われるためだ。

テヘランの革命裁判所はデモをめぐって、「神への敵意」あるいは「地上の腐敗」(どちらもイランでは極刑に相当)の罪で既に6人に死刑判決を言い渡している。

AFP

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