
アラブニュース
ジェッダ:イランの司法当局は13日火曜日、テヘランの裁判所が、マフサ・アミニ氏の死亡事件を発端とする抗議活動に関与したとして、400人に対して最高10年間の懲役を言い渡したと発表した。
イランでは、同国の女性に対する服装規定に違反した疑いで逮捕されたアミニ氏の死亡以来、3カ月近く抗議行動(当局は「反乱」と表現)が続いている。
テヘラン州司法長官のアリ・アルガシ・メヘル氏は、「テヘラン州での反乱事件の審理では、160人に対して5年から10年、80人に2年から5年、160人に2年以下の懲役が言い渡されました」と述べた。
イランの政権は、この騒乱に関連して先週2人の男性を処刑したことにより、国際的な非難を浴びている。
マジドレザ・ラフナヴァルド氏(23歳)は12日月曜日、モフセン・シェカリ氏(23歳)は8日木曜日に、それぞれイラン法に基づく「モハレベー」(「神に対する敵意」の意)の罪で絞首刑に処された。
2名の死刑執行に先立ち、イラン司法当局は、抗議活動をめぐって11名に死刑判決を下したと発表した。しかし運動家によれば、他にも約12名が死刑を課される可能性のある罪で起訴されているという。
世界プロサッカー選手会(FIFPRO)は、イランのサッカー選手アミール・ナスル・アザダニ氏が抗議行動に関して死刑判決を受ける危険性があることに「ショックを受け、心を痛めている」と述べた。
イスファハンの司法長官アブドラ・ジャファリ氏によれば、ナスル・アザダニ選手は、9月16日に3人の治安部隊員が殺害された「武装勢力による反乱」に参加したとされ、その2日後にイスファハン市で逮捕された。
FIFPROは、「FIFPROは、プロサッカー選手であるアミール・ナスル・アザダニ氏が、イランで女性の権利と基本的自由のための運動を行い、死刑の虞に直面しているという報道にショックを受け、心を痛めています」とツイートしている。
「私たちはアミールと連帯し、処罰の即時撤回を求めます」と付け加えた。
フランス外相は、イラン国内での抗議活動への弾圧や、現在拘束中のフランス人7名の扱いについて、イランの臨時代理大使を召喚すると発表した。
英国は、ウクライナを標的としたドローンの製造および供給に関与したイラン人およびロシア軍上級司令官らに対する新たな制裁を発表した。
英国の外務・英連邦・開発省は、ロシアに供給されたイラン製のドローンは対ウクライナ攻撃で「中心的な役割」を果たしてきたと述べた。
同省のジェームズ・クレバリー大臣は、市民による抗議行動の波にここ数カ月さらされているテヘラン政権は生き残るため必死になり、モスクワとの間で「卑劣な取引」を行っていると述べた。